小室圭・眞子両氏の記者会見は、当初、あらかじめ用意された質問にその場で答えられるはずだったが、眞子様が、
「これらの質問の中に、誤った情報が事実であるかのような印象を与えかねない質問が含まれていました。このことに衝撃を受けるとともに、このような質問に会場で口頭でお答えすることを想像すると、恐怖心が再燃し心の傷が更に広がりそうで、口頭で質問にお答えすることは不可能であると思いました。誤った情報が事実であるかのような印象を与えかねない質問をいただいたことは、誠に残念に思います」
として、文書での回答となった。
その小室眞子氏の怒りを引き起こしたのは、「今回のご結婚は、秋篠宮さまが望まれた「多くの人が納得し、喜んでくれる状況」には至らないと判断されたことから、関連儀式は行われないことになりました。「納得と祝福」が広がらない理由には、
- 小室さんの母親の金銭トラブルが解決されていないこと
- 小室さんの経歴に“皇室利用”と受けとめられかねない事柄があることだと考えます」
というものらしい。
このうち、後半部分については、さらに、
「小室さんの留学先である米フォーダム大学が公式サイト上で「プリンセス・マコのフィアンセ」と紹介したことがありました。関連して、本来は法学部の学位を所有している人に入学資格がある「LLMコース」に法学部を卒業していない小室さんが入学したことや、学費全額免除の奨学金を受給したことなどから、「婚約者」として特別な待遇を受けたのではないかと、疑念の声が上がっています」
と続いている。
この質問のどこが失礼にあたるのか見当つかないわけで、眞子氏も都合が悪い質問が出たら怒って逃げるというのでは元皇族でなくとも社会的に非常識というしかないが、それはともかくとして、留学についての部分について、ちょっと論じておきたい。
これについて、小室圭氏は、次のように答えている。
「私が皇室利用をしたという事実はありません。「婚約者としての特別な待遇」もありません。フォーダム大学のAdmission Ppolicy(大学の入学者受け入れ方針)には、入学資格は法学部卒業生だけでなく、それと同等の法学教育を受けたことと規定されています。私の場合は、フォーダム大学ロースクールが、ロースクール入学以前に修了したlaw Studiesを認めたため、申請が受け付けられました」
「学費全額免除の奨学金については、私が提出した成績を含む総合的な評価に基づいて決まりました。入学選考において、私が「プリンセス・マコのフィアンセ」であるとお伝えしたことはありません。日本のメディアから大学に問い合わせが来る可能性があり、ご迷惑をおかけするかもしれないという状況については、入学決定後に説明をいたしました。大学のHP(ホームページ)での記載については、状況を総合的に踏まえたうえで、大学が判断したことでした」。
まず、前半についていえば、こういう方法で条件をクリアすることが可能であることは分かったが、小室氏の経歴でそういう認定がされることは、えらく甘いという印象はある。ぜひとも、小室氏が願書を出すに当たって、過去にどういうケースが認められたか、調べていただろうから、それを披露して自分は特別でないと説明すべきだった。
異例の奨学金を利用すること自体が不適切だ
後半の学費全額免除については、
「私が「プリンセス・マコのフィアンセ」であるとお伝えしたことはありません。日本のメディアから大学に問い合わせが来る可能性があり、ご迷惑をおかけするかもしれないという状況については、入学決定後に説明をいたしました」
といっているが、大学が婚約のことを入学決定まで知らなかったというのは不自然というかありえないと推測される。
これから、本当に知らなかったわけでないという証言がでてきたら、小室氏が虚偽の説明をしたことになるわけで、大丈夫かなと思う。
どちらにせよ、年に一人だけにしか与えられない特別の奨学金が、特筆すべき実績がない小室氏に与えられたことは、まことに不自然である。
有力政治家であろうが、実業家などの平凡な子が、特別の奨学金を獲得したら不正だったのでないかと、疑われるのが普通なのである。不正が行われた可能性が強いと疑われるに決まっていることをしたことが不適切なのである。
いま、悠仁親王の進路について、紀子さまは、将来は東京大学に入れたがっているという話もある。私は、将来の皇位継承者のためには、東京大学は、特別扱いくらいしてもいいと思うが、それなら、真正面から、特別扱いをするということを議論の上で決めたらいいと思う。
かりに、学年で一人だけ選ばれる、一芸に秀でた受験生の特別入学枠があって、それをほかの多くの候補者との比較もせず、殿下に差し上げたりしたら非難囂々になるだろう。
別に皇族でなくとも、エスカレーター式の私立学校で、内部推薦枠で有力者の子どもとか芸能人とかを進学させる場合には、不公正だとクレームがつかないように非常に慎重だと聞く。
しばしば、小室氏のフォーダム大学への進学にあっては、アメリカでの母代わりともいわれる、台湾から日本に帰化したと言われるある弁護士が仲介したといわれている。実際には、この人がさまざまな差配をした可能性があるが、そもそも宮内庁は、この人物がいかなる人物でどういう背景をもっているのか、まず、小室圭氏にヒアリングをし、調査をして、国民にも心配することはないと情報公開するべきだった。
いずれにせよ、確定的に不正だったという証拠はないからといって、常識的にはありえない好条件の留学などするべきでなかったし、もし、好条件に不適切な皇室の利用はなかったというなら、小室氏のほうから、どういう願書を出し、どういうやりとりをした結果、合格したということを公開したら、少しは疑念は緩和するのでないかと思うし、絶対にするべきだ。
それをしない限りは、小室圭の留学は不適切な皇室利用と見られるというくらいいわれて当然だ。