「ついに100均アウトドアもここまで来たのか……。」そのアイテムを見つけた時、言いたくなった。
何の話かというと、セリアにて100円(税抜)で販売されている『BBQ GRILL』のことだ。横開きになる2枚の網が組み合わさった、その名の通り中に具材を入れて使うバーベキューグリルなのだが、パッケージを読んでみるとホットサンドメーカーとしても使えるということだったのだ。
ほぼ間違いなく国内最安値のホットサンドメーカーである本商品。先に結果をお伝えしておくと、「マジで最高!」と言いたくなる優秀アイテムであった。ただしちょっとした使い方のポイントと注意点を見つけたため、あわせてご紹介したい。
・さすがに安すぎるだろ!
こちらが100円ホットサンドメーカーことセリアのBBQ GRILL。
よくあるホットサンドメーカーとは違い、材質はアルミ。アルミはステンレスや鉄と比べると耐熱性で劣るため、ガス火はNGだ。焚き火や炭火での使用に限定される。
不自由にも感じるが、価格を考えるとかなりお買い得なことは間違いない。なんていったって100円。コンビニで肉まんを買うよりも安いんだからな!
一説によると「不自由を楽しむのがアウトドア」という考えもあるそうだから、このグリルを使いこなしてこそアウトドアの達人という考えもあったりなかったりするのかもしれないな……。
ところがBBQ GRILLを使ってホットサンドを作ろう! と思ったところ、もうひとつ壁があった。
思ってたより小さい……。
一般的に食パンの1辺の長さは12cm前後らしいのだが、このグリルは10.5cm。うーむ……はみ出てしまって使えない。いや、食パンの耳を切り落とせば使えないこともないのだが、ホットサンドを作るたびに毎回耳を切るのは正直面倒くさくてやってられない。
──ということでこのBBQ GRILLを使いこなすために筆者がご提案したいのが、市販の総菜パンを使った「ホット総菜パン」だ!
今回選んだ総菜パンと具材はこちら。2品分の食材をファミリーマートで購入してきたぞ。
・くるみパンのチーズハムサンド
1品目はくるみパンにスライスチーズとハムを挟んだホット総菜パンだ。さっそく作っていこう!
①くるみパンにナイフで切り込みを入れる
②ハム2枚とスライスチーズ1枚を挟む
③グリルを閉じる
なにも入っていない状態だと留め金がスカスカでうまく固定できないため、ある程度分厚さのある食材の方が相性が良さそうである。
④焚き火で焼いていく
⑤こんがり焼ければ完成だ!
基本的な作り方は通常のホットサンドと一緒なのだが……
なにこれ!めっちゃ旨い!!!!
この美味しさを一言で表すなら、「サクッ → フワッ → あまじょっぱ → コリコリッ」である。
どういうことかというと、香ばしく焼けたパンがサクッ → 中はフワッ → パンの甘さとチーズ&ハムのしょっぱさの相性が最高 → くるみのコリコリと心地よい歯ごたえと後味にナッツの旨みが広がる、といった感じ。
甘みの強いくるみパンを使ったからこそハム&チーズの旨味が最大限に活かされている気がする。
おわかりいただいただろうか。ホット総菜パンのメリットは、総菜パンそのものと具材の組み合わせを楽しむことができる点。食パンのホットサンドでは実現しない、素材の組み合わせを楽しむことができるのだ!!
・ピザパンのホット総菜パン
お次はピザパンを使ったホット総菜パンだ。こちらは具材との組み合わせではなく、シンプルにピザパンを美味しく楽しむ方法のご提案だ。
①ピザパンは元々パンの上に具材が乗っているため、追加で乗せる必要はない。つまり、このまま半分に折りたたむ!
おりゃ!
②BBQ GRILLでサンドして
③焚き火で炙って……
うわっ、これめっちゃいい匂いするやん!
取り出す時は熱いから火傷に注意だ。
④あっという間に完成!
開封した時は固く冷えてしまっていたピザパンだが、表面はカリカリで香ばしく 生地はモチモチ チーズはトロトロに、焼いたばかりの美味しさを取り戻しているかのようだ。旨すぎる。これじゃまるで、窯で焼いたピザじゃないか……!
もしかすると、ピザパンをこの世で一番美味しく食べる方法を編み出してしまったかもしれないと思えるほどに最高な出来上がりだったぞ。
・もちろんBBQにも最適
今回はホット総菜パンメーカーとして使用したセリアのBBQ GRILLだが、パッケージの写真のようにソーセージを焼くのにも便利であった。
もちろん味は……
最っっっっ高!!!!!!
こんなに便利なアイテムが100円で手に入るなんて、本当に素晴らしい時代が来たもんだな。
執筆:高木はるか
Photo:RocketNews24.