HTCが同社初の仮想現実(VR)ヘッドセットを発売してから6年余りが過ぎた。だが、同社の最新製品「VIVE Flow」は新しいアプローチを採っている。VIVE Flowは、度数を調節できる。つまり、調節できる度数の範囲が目に合っていれば、メガネを併用する必要がない。実際、筆者ら2人のうち1人はそうだった。ついに、メガネなしでVRグラスを利用できるようになったのだ。VIVE Flowはスマートフォンに無線接続して使うタイプで、11月に499ドル(約5万7000円)で発売予定だ。
提供:Russell Holly/CNET
VIVE Flowは、両サイドが折り畳み式なので、非常にコンパクトだ。普通のメガネをかけるのとまったく同じように装着でき、ゴムバンドやストラップは必要ない。折り畳んで携帯用ケースに入れれば、小型のバックパックやハンドバッグにすんなり収まる。バッテリーが必要だが、同梱はされていない。サイドに開いたUSB-Cポートを使って、好きなバッテリーから電源を取れる。
だが、特にすばらしいのは、度数調節機能だ。VIVE Flowを装着すると、0~6の数字を打ったダイヤルがレンズの上にある。これらのダイヤルは、レンズの度数を調節するためのもので、視力がこの範囲内であれば、別売りの度付きレンズを注文してVRグラスにはめたり、ヘッドセットの中にメガネを押し込もうとしたりせずに済む。
提供:Russell Holly/CNET
ディスプレイは視野(FOV)が100度で、1600×1600ピクセルのLCDを2つ備え、リフレッシュレートは75Hz。「Viveport」ストアのアプリを利用できる。VIVE Flowにはコントローラーが同梱されておらず、ハンドトラッキングもサポートしていない。代わりに、「Android」スマートフォンで操作する。今のところ「iOS」には未対応だ。
提供:Russell Holly/CNET
VIVE Flowの価格は499ドルだが、1万mAhのHTC製バッテリーを別途購入するか、手持ちのバッテリーを使う必要がある。また、米国時間10月14日に始まる先行予約に応募しない限り、VIVE Flowを保管する携帯用ケースは別売りだ。
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この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。