Facebookにとっては大変な2週間だった。先週は「Facebook」「Instagram」「WhatsApp」が長時間ダウンし、注目された。しかし、おそらくもっと重要なのは、FacebookとInstagramが未成年、特にティーンエイジャーに有害な影響を与えかねないとされて、監視の強化に直面していることだ。
Facebookの元従業員で内部告発者のFrancis Haugen氏は、米国時間10月5日に上院通商科学運輸委員会で証言した。
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英国の元副首相で、Facebookの国際問題および広報担当バイスプレジデントに転身したNick Clegg氏はNBC Newsのインタビューで、人々のフィードから政治的なコンテンツの量を減らし、代わりに友人からのコンテンツに重点を置く方法を検討中だと語った。「友人は多く、政治は少なく」との要望がユーザーから寄せられているという。
Clegg氏はCNNにインタビューにも応じ、「当社はティーンエイジャーの保護者に対し、管理のためのオプションを導入する。これにより、保護者は子供達がオンラインで何をしているのかを管理できるようになる」と語った。
「第2に、個人的にはかなりの違いを生むと考えている対応を実施する。ティーンエイジャーが(良い影響を与えるとは限らない)コンテンツを何度も見ている場合、(遠ざけるよう)対応する」(同氏)
Clegg氏は更に、「Instagram Kids」の開発を一時停止したことに加えて、「休憩を取る」機能の追加も計画していると述べた。これはInstagramを利用しているティーンエイジャーに休憩を促す機能だという。
これらの変更の計画は、Facebookの内部告発者であるFrancis Haugen氏による批判的な主張を受けたものだ。同氏は社内文書をThe Wall Street Journalにリークした上で米テレビ番組「60 Minutes」に出演して素性を明かし、最近では上院通商科学運輸委員会で証言した。 Facebookで約2年間働いていた同氏は番組の中で、公益と会社の利益をめぐるFacebook内の対立を目にしたことにより、文書を明らかにしたと発言している。
「Facebookは何度も、自分たちの利益のために最適化することを選んだ」と同氏は語っている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。