[東京 7日 ロイター] – 気象庁によると、7日午後10時41分ごろ最大震度5強の地震を埼玉県南部と東京23区内で観測した。震源地は千葉県北西部。震源の深さは約80キロメートル。地震の規模を示すマグニチュードは6.1だった。地震による津波の心配はない。政府によると、原子力発電所関連の施設で異常が起きたとの報告はない。
最大震度の5強を観測したのは埼玉県川口市と宮代町、東京都足立区。政府は午後10時43分に官邸対策室を立ち上げた。岸田文雄首相は官邸で記者団に対し、実態把握、自治体との協力による被災者の救援・救助、国民への的確な情報提供、被害拡大防止の4点を指示したと語った。
その後会見した松野博一官房長官によると、原子力発電所に関連する施設で異常は報告されていない。松野官房長官は、110番、119番に多数の電話があり、人的被害の情報収集に当たっているとした。
NHKによると、埼玉県草加市で住宅とみられる建物で火災が発生しているほか、千葉県内で階段から足を踏み外すなどして4人が負傷、さらに横浜市内の住宅で高齢者と子どもがたんすの下敷きになり身動きが取れなくなっている。共同通信によると、日暮里・舎人ライナーが足立区内で急停止し、乗客1人が転倒して頭にけがをした。
東日本旅客鉄道によると、山手線のほか東海道線や京浜東北線など多くの在来線、さらに一部の特急が運転を見合わせている。東京メトロと都営地下鉄は運転を再開したものの、ダイヤが乱れている。