キヤノンは10月5日、家庭用インクジェットプリンター「PIXUS(ピクサス)」シリーズの新製品として、プレミアムモデル「XK100」と多機能モデル「TS8530」「TS7530」「TS5430」の計4機種を10月14日より順次発売すると発表した。
「1プッシュコピー」に対応–ハイスペックモデル「PIXUS XK100」
PIXUS XK100は、5色独立インクタンクを採用したA4インクジェット複合機。2.7型TFTのタッチパネルとハードキーを組み合わせた分かりやすいユーザーインターフェースを採用しているのが特徴。
ハイスペックモデル「PIXUS XK100」
ホーム画面では、従来の「標準モード」に加え、自宅での仕事や学習によく利用する機能をまとめた「仕事/学習モード」を搭載している。
また、タッチパネルを操作することなく、ハードキーのスタートボタン(カラー/モノクロ)を1回押すだけでコピー可能な「1プッシュコピー」に対応。従来モデルでは3回行っていた操作を1回に短縮できるようになった。
タッチパネル上に表示されたQRコードをスマートフォンで読み取るだけで、スマートフォンとのダイレクト接続に対応(QRコードダイレクト接続)。Wi-Fiルーターの設定や専用アプリのインストール、スマートフォン側での操作(SSID選択やパスワード入力)などを必要とせず、簡単にセットアップが行える。
スキャンしたデータをスマートフォンで受信できる新機能も搭載し、タッチパネル上に表示されたQRコードをスマートフォンで読み取るだけで、スキャン画像の表示が可能となった。
印刷速度は、L判フチなし写真(カラー/キヤノン写真用紙・光沢ゴールド利用)で約16秒。従来機種「XK90」(2020年8月発売)よりも低ランニングコストを実現しており、例えばL判写真は1枚税込約9.8円、A4普通紙はカラー税込約3.9円、モノクロは税込約1.5円で印刷が可能。
なお、A4カラー文書の原稿台コピー速度は、普通紙カラーで約16秒となっている。さらに、直感的な操作でプリントやスキャンができるシンプルなUIを採用した新開発のWindows PC用アプリ「Canon Inkjet Smart Connect」と、ファイル形式が異なる複数のデータをPC上で自由にレイアウトして編集できるWindows PC用アプリ「Easy-Layout Editor」に対応。
この他にも、画像の印刷サイズを任意の寸法(縦・横)、範囲で指定して印刷できる「フリーサイズ印刷」機能を搭載したPC/スマートフォンアプリ「Easy-PhotoPrint Editor」に対応。
コミュニケーションサービス「LINE」を経由してプリントできる「PIXUS トークプリント」では、自作のコンテンツをシェアできる新サービスも展開。イラストなどの自作のコンテンツを「ピクサス」のLINE公式アカウントとのトークルームにアップすると、プリント番号が発行されるようになった。
このほか、在宅勤務時に必要な書類をリモートプリントできるサービスや、オンライン学習を支援する「Google Classroom」、スマートスピーカーに対応する。
また、文部科学省による「GIGAスクール構想」の学習者用推奨OSのひとつである「Google Chrome OS」にも対応している。
サイズ(約)は、幅372mm×奥行き345mm×高さ142mm。重量は、約6.6kg。キヤノンオンラインショップ価格は4万150円(税込)。カラーは、シルバーメタリックのみ。発売は10月14日。
6色独立インクタンク、4.3型TFTタッチパネル搭載–「PIXUS TS8530」
PIXUS TS8530は、6色独立インクタンクを採用したA4インクジェット複合機。4.3型TFTタッチパネルでは、ホーム画面に「標準モード」に加え、直観的にプリント・コピーが行える「かんたんモード」を採用。「コピー」では枚数、濃度、倍率だけを、「はがきコピー」では枚数と濃度だけを、それぞれ設定するシンプルな操作性により、簡単に使用できるようになっている。
「PIXUS TS8530」
また、「SDカード印刷」では、用紙サイズと種類の組み合わせに絞って表示することで、より簡単にプリントすることが可能となった。本体デザインは刷新され、さまざまなインテリアに馴染むデザインに仕上げた。
新開発のWindows PC用アプリ「Canon Inkjet Smart Connect」と「Easy-Layout Editor」に対応したほか、「LINE」を経由してプリントできる「PIXUS トークプリント」、QRコードを読み込んでスマートフォンと接続できる「QRコードダイレクト接続」なども利用可能。
さらに、スマートフォンとの接続や専用アプリを利用することなく、スキャンしたデータを直接クラウドへとアップロードすることが可能。QRコードを利用して、スキャンしたデータのスマートフォン送信にも対応する。
印刷速度は、L判フチなし写真(カラー/キヤノン写真用紙・光沢ゴールド利用)で約16秒。A4カラー文書の原稿台コピー速度は、普通紙カラーで約14秒。
印刷コストは、L判フチなし写真(カラー/キヤノン写真用紙・光沢ゴールド利用)で、約22.1円(大容量)/約24.8円(標準容量)。A4普通紙(カラー文書)で、約12.2円(大容量)/約12.4円(標準容量)。キヤノンオンラインショップ価格は、3万7950円(税込)。カラーは、ブラック、ホワイト、レッドの3色。発売は11月上旬。
5色独立インクタンクを採用–「PIXUS TS7530」
PIXUS TS7530は、5色独立インクタンクを採用したA4インクジェット複合機。タッチパネルではなく、1.44型の有機ELモニターを搭載した。
「PIXUS TS7530」
本体デザインも刷新され、丸みを帯びた親しみやすいデザインを採用した。本体下部には、生地や織物のようなファブリック調の質感を施している。
設定には、スマートフォンアプリ「Canon PRINT Inkjet/SELPHY」が利用でき、画面に表示されるガイダンスに沿って操作するだけで、簡単にセットアップが可能だ。
また、新開発のWindows PC用アプリ「Canon Inkjet Smart Connect」と「Easy-Layout Editor」に対応。「LINE」を経由してプリントできる「PIXUS トークプリント」、QRコードを読み込んでスマートフォンと接続できる「QRコードダイレクト接続」なども利用できる。
印刷速度は、L判フチなし写真(カラー/キヤノン写真用紙・光沢ゴールド利用)で約16秒。A4カラー文書の原稿台コピー速度は、普通紙カラーで約16秒。
印刷コストは、L判フチなし写真(キヤノン写真用紙・光沢ゴールド利用)で約31.8円。A4普通紙(カラー文書)で、約18.8円。キヤノンオンラインショップ価格は、2万1450円(税込)。カラーは、ブラック、ホワイト、ブルーの3色。発売は10月14日(ブルーのみ11月上旬)。
一体型の4色インクを採用–「PIXUS TS5430」
PIXUS TS5430は、一体型の4色インクを採用したA4インクジェット複合機。タッチパネルではなく、1.44型の有機ELモニターを搭載している。
「PIXUS TS5430」
加えて、プリンターの状態を光で知らせるLEDのステータスバーを本体前面に搭載。ステータスバーにより、給紙中やエラー、プリント完了などが視認できるようになっている。
新開発のWindows PC用アプリ「Canon Inkjet Smart Connect」と「Easy-Layout Editor」、「LINE」を経由してプリントできる「PIXUS トークプリント」、QRコードを読み込んでスマートフォンと接続できる「QRコードダイレクト接続」なども利用できる。
印刷速度は、L判フチなし写真(カラー/キヤノン写真用紙・光沢ゴールド利用)で約36秒。A4カラー文書の原稿台コピー速度は、普通紙カラーで約20秒。
印刷コストは、L判フチなし写真(キヤノン写真用紙・光沢ゴールド利用)で約27.8円(大容量)/約32.5円(標準容量)。A4普通紙(カラー文書)で、約18.5円(大容量)/約24.9円(標準容量)。キヤノンオンラインショップ価格は1万3750円(税込)。カラーは、ブラック、ホワイト、ピンクの3色。発売は12月上旬。
同社では、無料印刷素材サイト「Creative Park」において、学習教材サイト「学習プリント.com」の学習・知育コンテンツを検索できるページを公開。幼児向けの知育アイテムや小学生向けの学習教材など、すべて無料でダウンロード可能。
さらに、高精細なペーパークラフトや知育アイテム、季節のイベントに使えるデコレーショングッズなど、趣味や子供と過ごす時間に活用可能な多彩なアイテムを公開している。
また、ミニフォトプリンター「iNSPiC」の消耗品新製品「キヤノン用ZINKフォトペーパー・丸形シール 20枚入り」を10月28日より発売するほか、ミニフォトプリンター「iNSPiC」・「SELPHY」の名入れサービスを10月5日より開始している。