検索エンジンのBingで最も検索数が多いキーワードがほかならぬ「Google」であることが、Googleの持株会社であるAlphabetの裁判資料で明らかになった。
これはGoogleが現在、EUで係争中の独占禁止法にまつわる訴訟において明らかにしたもので、Bingを使っているユーザーが最も検索するキーワードは、ライバルである「Google」だという。Googleはこの事実を明らかにしたうえで、ユーザーは誰からも強制されることなく自らGoogleにアクセスしようと検索を行っており、そこには他の選択肢も存在していることからして、決してGoogle自身がユーザーを無理に囲い込んでいるわけではないと訴えている。もっとも、AndroidでGoogleが検索エンジンのデフォルトとして設定されていること、また、iOSやFirefoxのデフォルト検索エンジンに採用されるべくGoogleが巨額の費用を払い続けていることはこれまでに明らかになっており、同社のこれらの主張が詭弁と報じるメディアもあり、あまり共感を得ている様子は見られない。その一方、赤っ恥なデータを裁判資料の中でさらされたBingに対する同情の声が意外なほど聞こえてこないのもまた興味深い。