P&Gジャパンは9月29日、オーラルケアブランド「Oral-B by Braun」において、充電式電動歯ブラシの最上位モデル「オーラルB iO」シリーズの2モデルを発表した。
今回発表したのは、機能のコンパクト化により手に取りやすくした「オーラルB iO7 ブラック オニキス」(2021年10月1日発売/市場想定価格:税別2万9800円)と、「オーラルB iO6 グレー オパール」(2022年1月28日発売/市場想定価格:税別2万4800円)の2モデル。一部オンラインで先行発売している。
製品の特長
同社によると、自宅で歯科クリーニングレベルの磨き上がりを実現することをコンセプトに開発された「オーラルB iO」シリーズは、ブランド史上最高の歯垢除去力を実現。
両モデルは、オーラルBの代名詞である「丸型回転」の技術により、歯を1本1本包み込んで磨き上げることに加え、磁気駆動「リニアマグネティックシステム」を電動歯ブラシに初採用した。
リニアモーターカーと同じ原理を世界で初めて電動歯ブラシで再現した「リニアマグネティックシステム」は、生み出した磁気のパワーを分散することなくブラシの毛先まで伝達。これにより、ブラシ1本1本まで振動させる独自のテクノロジー「遠心マイクロモーション」を生み出すという。
この微細な動きとパワーにより、99.7%UPの歯垢除去力を実現した。さらに、正しいブラッシング圧が高い歯垢除去力を引き出すのに必須であることから、ブラッシングに適切な力加減を赤・緑・白の3色で知らせる「スマート押し付け防止センサー」を搭載している。
加えて、AIが磨いているポイントをリアルタイムに判断する「人工知能ブラッシング認知機能」により、アプリから磨き残しが判断可能となっている。
また、両モデルには、これまでのシリーズに付属していた「アルティメイトクリーン」に加え、新たに「ジェントルケア」が替えブラシとして付属。2種類の凹凸毛が4000本密集する構造の「ジェントルケア」は、外側の凹型の超極細毛が歯ぐきのキワまでフィットし、内側の凸型の毛が歯間まで入り込むことで高いパフォーマンスを発揮するという。
コロナ禍で口腔環境に関心–手磨きブラシから電動歯ブラシを促進
なお、2020年に展開した「オーラルB iO9」については、先行発売の米国で予約販売数が3日で完売。続く日本においても、市場平均売価の4倍の実勢価格でありながら、2カ月分の出荷予定数を1日で出荷する好調ぶりだったという。
同社は好調の要因として、新型コロナウイルス流行による健康や衛生管理への意識の高まり、マスク生活によって口呼吸になることで、口腔衛生が気になる人が増えるなど、自宅でより質の高いセルフケアを望む人が増加していることが後押しになっていると推測する。
一方で、日本はまだ手磨きブラシを使用する人が多い現状がある。オーラルB iO9の3Dトラッキングシステムなど一部機能をシンプル化し、より手に届きやすいオーラルB iOシリーズの新製品2モデルを発表。両モデルの発売とともに、手磨きブラシから電動歯ブラシに変える「はみがきスイッチ」を奨励し、日本の歯磨き習慣を新時代へと進化させていくことを目指す。