スターフライヤーといえば、高級感の漂うブラックの機体カラーで有名な航空会社だ。黒は太陽光を吸収するため「航空機には適さない」と言われていたものの、安全検証で問題がないことを実証し、今のスタイリッシュなデザインが完成したと言われている。カッコイイ。
数カ月前、そんなラグジュアリーなスターフライヤーの機内で、あまりにも『鬼滅の刃』過ぎる番組を視聴して絶句したのだが……どうやら例の番組の続編が公開されていたらしい。実際に確認したところ、今度は大人気韓国ドラマの要素も追加されていて震えたでござる。
・WORLD FUKUOKA NEWS
視聴したのは、前回同様『WORLD FUKUOKA NEWS』なる番組。福岡のローカル過ぎる話題を外国ニュース風に紹介するテレビ西日本の人気番組である。序盤のテーマは「佐賀県の基山は、ほぼ福岡」という果てしなくどうでもいい内容だった。
・鮭たろう
そんで前回、最も衝撃を受けたのが……冒頭で紹介した “どう見ても人気アニメのパクリにしか思えない絵本” のコーナー。詳しくは以前の記事の通りなのだが……
「外出自粛の最中、子供たちのために多くの絵本が動画サイトにアップされたが、これが著作権侵害にあたるという問題が発生。そこで、福岡を舞台にした完全オリジナル絵本を制作しました」
という、前フリからの……
あまりにも鬼滅な展開。
ストーリーをざっくり説明すると、博多めんたい村に住む主人公「鮭たろう」が、家族を殺した鬼を退治すべく厳しい修行に励む……という煉獄さんも確実にブチギレる内容であった。攻め過ぎだろおい。
・そして第2話へ
そして現在、機内で放送されているのが『鮭たろう』の第2話である。舞台は「北九ちゃっちゃ村」。小倉北区のシンボル「マカロニ星人」のようなキャラクターと対決する鮭たろう。
マカロニはロケットランチャーを発射し「この村の奴らは爆発音や銃声音でビビるような奴らじゃねえっちゃ」と北九州弁で挑発。さすが北九ちゃっちゃ村である。ちなみに語尾に「ちゃ」をつけるのは北九州の方言の特徴だ。バカにすんなっちゃ。
その後、マカロニのアドバイスを受け、鮭たろうたちはドン・キホーテと、ド派手成人式でお馴染みの貸衣装店「みやび」に行き “北九ちゃっちゃ村スタイル” に衣装チェンジ。
これで無事に著作権問題をクリアしたかと思ったら……
中洲村のサバ嬢がパラグライダーで北(北九州)に不時着……待て待てウソだろおい。
サバ嬢はプロデュースしたサバ缶が大ヒットし「サバーズチョイス」なる会社を経営しているらしい……またしても震えざるを得ない内容。思わず機内で飲んでいたコーヒーを吹き出しそうになってしまった。鮭たろうとサバ嬢の恋の行方も無駄に気になるじゃねえか。
世界的大ヒットアニメ & 大ヒットドラマに喧嘩を売る『鮭たろう』が気になった方は、ぜひスターフライヤー機内で楽しんでみてほしい。なお、スターフライヤーの機内コンテンツは3カ月おきに更新されるようだ。機会があれば、また物語の続きを紹介したい。
参考リンク:スターフライヤー / WORLD FUKUOKA NEWS
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.