テープをしまう場所はちゃんと丸いスペースが。
国際宇宙ステーション(ISS)に野口さんや星出さんを送り届けたSpaceXの「Crew Dragon(クルー・ドラゴン)」カプセル。コックピットには、グローブしたままカプセルを操作できるタッチパネルが3枚搭載されているんですよね。
このたび、Netflixで配信されているシリーズ『宇宙へのカウントダウン ミッション・インスピレーション4』では、そのパネルがパカっと開いて中が収納スペースになっていることが判明しました。
しかも中には伝家の宝刀、ダクトテープが入っているのです。 映るのは第3話の11:26辺り。ぜひともチェックしてみてください。
宇宙の必需品
実はダクトテープと宇宙の探査任務には、アポロ11~17号に常備されてきた長い歴史があります。13号時代には爆発による酸素漏れの修繕で活躍し、17号時代には探査車の壊れた泥除けを簡易的に直し、レゴリス(砂塵)の巻き上げを防止することに貢献した実績があるんです。
最近ではISSに空いた穴を塞いだ最強の補強ツールとして知られるようになりました。エポキシパテも併用しましたが、指でずっと押さえ続けているよりマシな応急処置だったんですよね。
ダクトテープの万能っぷりは宇宙でもお墨付きということで、SpaceXもその伝統に則ったワケですね。使う機会がないのが一番ですが、お守り代わりにあると安心なのかな。