冷蔵庫の扉にマグネットを付けて、手近なメモやカレンダーを留めておく。生活の身近な知恵の一つだが、最近はマグネットがつかない冷蔵庫が増えているというのだ。理由は扉の材質の変化にあるという。
ガラス製の扉が普及
マンガ「ミステリと言う勿れ」単行本8巻、第13話のコマをきっかけに、この話題が注目を集めた。「今どき最新の冷蔵庫はマグネットがつかないって本当ですか!」と主人公の久能整が話す場面が2021年8月下旬にSNSで拡散され、衝撃を受けるネットユーザーの声が相次いだ。
家電メーカーSHARPのツイッターアカウントも反応し、「かっこよさを追求するあまり、ガラスのドアが主流になったのが原因かと思います(でも金属ドアもまた復活してきているので)」と言及していた。
SHARP冷蔵庫企画担当に9月1日、改めて見解を聞くと、「デザイン性を追求した結果、ガラスドアの冷蔵庫が誕生し、国内では2010年頃から普及していきました」と答える。
同社製品では「現在販売しております冷蔵庫16機種中5機種がガラスドアのタイプの冷蔵庫となっております」と話す。「他社も含め、扉が金属製の冷蔵庫も多く存在しています」と付け加え、引き続き発売中だとした。