人はメガネがズレると愛嬌のある顔になる。それをみている周りの人も愉快な気分になる。
ということは、もっとメガネがズレた人が増えれば楽しい世界が広がるはずである。
どうすればメガネがズレた人が増えるのか?
あっ!ズレるメガネがあればいいんじゃない?
なにかのきっかけでズレてくれるメガネ
ズレるメガネといっても初めからズレていたのでは意味がない。デフォルトでそういう人だと思われるだけだからである。
あくまではじめはズレていないメガネが、なにかのきっかけでズレなければならない。
だからといって、自分の手でメガネをズラすのは避けたい。
そんなところを見られたりしたら、周りの人を『ニンゲン観察バラエティ モニタリング』のドッキリを仕掛けられている人をみるような、なんとも言えない気持ちにさせてしまうからである。
つまりは、ここぞというタイミングで、手を使わずにズレるメガネが必要であるということだ。
よきところでズレるメガネの作り方
そこで考えたのがコチラ。
まずは老眼鏡のレンズとツルを外し、眉間の部分に穴をあける。
そのうえでスポンジ素材でつくったダミーのツルをくっつける。
つぎに、画像のようなフェイスシールドの透明メガネにも同じようにドリルで穴をあけ、長めのボルトを差し込みナットで固定する。
できたふたつのメガネをボルトを軸にしてつなげれば完成!
これでズレやすいメガネが完成した。手を使わずにズレるかテストしてみよう。
公園でテストしよう
ということで、公園にやってきた。
まずは鉄棒で一回転すれば自然にメガネがズレるかテストする。
必死の表情と相まってかなりマンガチックにメガネがズレた!
結果、鉄棒で前回りするとメガネはとてもうまくズレてくれることがわかった。
そして、いい歳をして鉄棒で前回りをすると、一瞬頭に血がのぼって意識が飛びそうになることもわかった。
ダンスでテストしてみよう
つづいては、ダンスでズレるかテストしてみよう。
しかしこの程度のダンスではメガネは大きくズレないので、激しく踊ってみることにした。
激しいダンスではうまくズレた!
ということで、鉄棒、ダンスとそれぞれ手を使わずにメガネをズラすことに成功した。
しかし体力の消耗が激しく、とてもじゃないがメガネをずらすために毎回こんなことはやっていられない。
また、メガネをズラすために鉄棒やダンスを踊ることは、指でメガネをズラすよりも不自然であることもわかったのである。
モーター式ズレるメガネの完成
それでは、体力を使わずにズレるメガネを作るにはどうすればいいのか?と考えて、モーターでメガネを動かせばいいという結論にいたった。
モーター式ズレるメガネの作り方はこうだ。
そして、電池ボックスを握ってスイッチを「ON」にすると…
「ギッ」と音がしてズレる。
で、スイッチをオフにすると…
戻る。
ふたたびスイッチをオンにすると…
ズレる。
このように、スイッチひとつで体力を使うことなく、メガネをズラすことができるのである。
やったーーー!
好きなタイミングでズレるメガネが完成したぞーー!
ド派手にズラしたいときは、ツルの部分を広げる
このメガネはフレームに対して縦に折れ曲がったダミーのツルが頬に当たることで、ズレ過ぎを防ぐストッパーになっている。
しかしもっと思い切りメガネをズラしたい場合はツルが頬に当たらないように大きく広げてスイッチを入れることで
このようにメガネがプロペラ化して、ド派手にズラすこともできるのである。
いかがだろうか?
ごらんのようにこのメガネは、フォルムが江戸時代風ではあるものの、周りの人を巻き込み、愉快な世界を広げることができるのではないだろうか?
「メガネ」は顔の一部どころではない!
「目は口ほどに物を言う」という言葉がある。
「メガネは顔の一部です」という言葉もある。
しかし、「メガネは口ほどに物を言う」という言葉はない。
いや、これまではなかったというべきだろう。
それが今回、このモーター式のズレるメガネの誕生で「メガネは口ほどにものを言う」という言葉ができたのである。
しかし、「目は、顔の一部です」という言葉は、当たり前すぎてないことも付け加えておく。一応。