松のやが2021年8月25日の15時から期間限定で販売を開始した『かけかつめし(税込み590円)』はもっと話題になって良いと思う。まあ、実は筆者も「よくある卵とじのカツ丼かな?」「すでに似たようなのあるじゃん」と思ってスルーしていたのだが。
しかしいざ食べてみると、実態は全く別物だった。今までの松のやには無かった新しい味わいに仕上がっており、その方向性もまだまだ暑い今の時期によく合っているのだ。詳しくお伝えしよう。
・ガーリック
ということでさっそく近所の松のやに。『かけかつめし』にバリエーション違いは無いが、各種セットはオーダー可能。なお、一部店舗では販売していないとのこと。公式HPから取り扱い店舗をチェック可能だ。
オーダーして待つ事しばし。現物がこちら。
まず最初にガツンとくるのが、ガーリックっぽい香りだ。パッと見た感じはどこにもニンニクなど入っていないが、使われている塩だれに含まれているのだろうか? かなり強烈に匂いがついているので、食べるタイミングによっては注意が必要かもしれない。
スマホと比較してのサイズはこんな感じ。わりとデカい。ライス大盛りが無料だったので大盛りでオーダーしたが、そこそこ大食いな部類の男性でもお腹がいっぱいになるくらいにはボリューミーだ。
カラッと揚がったお馴染みのカツには、ネギや唐辛子がふんだんに使われた塩だれが たっぷりしみ込んでいる。ビジュアルからしてウマそうだ。
そしてフワッフワでトロみのある卵だ。冒頭で述べた通り、実は初見の段階だと普通の卵とじと同じものだと思っていた筆者。しかしこちらはほぼ液状なあんかけで、トロトロ感がダンチ。
・一瞬で消える
まずは塩だれの染みたカツを一切れ食べてみると、思いのほか濃いめな味付け。ピリッとした辛さの向こうから、ハードなしょっぱさがやってくる。そこで卵あんかけをよく絡めて食べると、パーフェクトに丁度良くなった。なるほどね。
筆者はかなり濃い味付けも好みなのでイケるが、薄口が好きな人にとってカツ単体だけの味はやや濃すぎるように感じられるかもしれない。卵あんかけをよく絡めて食べるのがベターだろう。
ビジュアル的には微妙で、ややお行儀が悪い感じになるが、全てをかき混ぜて食べるのも美味い。濃いめなピリ辛塩だれ風味がご飯にも行き渡り、カツと白米の両方にふわトロな卵あんかけがしみこんで柔らかくなる。それを全力でかきこむのがたまらない。
そうやってハフハフと食べていると、そこそこなボリュームだったにもかかわらず一瞬で食べ終えてしまった。この味付けは、箸の進む速度をめちゃくちゃ加速させる。
とてもウマく、そして新感覚なカツ丼だった。濃いめなピリ辛塩だれと卵あんかけの融合が、ここまで強力とは……。個人的に、この組み合わせは今後もシリーズ化してもらいたいくらい気に入った。ガチにイチオシだ。テイクアウトも可能なので、みんなも是非食べてみてくれ!