明治大学総合数理学部 宮下芳明研究室の宮下芳明教授、および先端数理科学研究科の小林未侑氏は8月30日、同じ濃さの塩味を遠隔でリアルタイムに体験できるシステム「TeleSalty」を開発したと発表した。
送信部に備えた塩分センサーで計測した値を、塩化ナトリウム換算の濃度値としてリアルタイムで送信。受信部は、受け取ったデータから規定濃度の食塩水内でイオンを電気泳動し、同等の塩分濃度を再現するシステム。
実験では、岐阜県と東京都で回線を結び、前者であわせ味噌を使って作った味噌汁の塩味を、後者にリアルタイムで伝送した。味噌汁を新幹線で運搬して比較したところ、同じ味が再現できていることが確認できた。岐阜側で水で薄めたり、塩を足した場合でも、東京側で瞬時に味の変化が感じとれるという。
今回開発したシステムは、遠隔地同士で食体験を共有したり、調理過程を双方が確認しながら指導するなど、様々な用途への応用が期待できるとしている。
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