第11世代Intel Core H&GeForce RTX 30を2kgボディに搭載した重量級ゲーミングノートPC「Razer Blade 15」レビュー

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ゲーミングデバイスメーカーのRazer(レーザー)から、第11世代Intel Core HシリーズプロセッサとNVIDIA GeForce RTX 30シリーズのGPUを搭載して「ゲーミングノートPC史上最強のグラフィックス」を実現したという新ノートPC「Razer Blade 15」が登場しました。

今回、この「Razer Blade 15」のうち、特に機能を高めた「アドバンストモデル」を触る機会を得たので、いろいろ試してみました。

常に最高のゲーミングノート PC – Razer Blade 15
https://www2.razer.com/jp-jp/gaming-systems/razer-blade

「Razer Blade 15」の外箱はこんな感じ。


内側には、しっかりとしたクッション材に包まれたACアダプタと、さらに箱が1つ。


内側の化粧箱と、クッション材に包まれていたACアダプタ&電源ケーブル。


梱包を解くとこんな感じ。


本体左側面には電源ポート、USB Type-Aポート2つ、USB Type-Cポート、3.5mmヘッドセット端子が並びます。


本体正面は右端に近いところにインジケーターがあり、電源をオンにすると緑色に光ります。


本体右側面にはSDカードスロット、Thunderbolt 4(USB Type-C)ポート、USB Type-Aポート、HDMIポートがあります。SDカードスロットを搭載しているのは「Razer Blade 15」でも「アドバンストモデル」のみで、「ベースモデル」は代わりにイーサネットポートがあります。


背面側はこんな感じ。


底面は左右に高速エアフローを実現するファンの姿が見えています。


重さは2.05kgほど。


ACアダプタと電源ケーブルは合わせて804g。合計すると3kg弱。


天板を開くとこんな感じ。


ディスプレイは、ベースモデルが最大リフレッシュレート144Hz・フルHDか165Hz・QHDの2択、アドバンストモデルが360Hz・フルHDか240Hz(G-SYNC)・QHDか4K OLEDの3択。このモデルは360Hzの15.6インチフルHDディスプレイ搭載です。


CPUは第11世代Intel Core i7-11800Hプロセッサ、GPUはNVIDIA GeForce RTX 3080。


キー配置はわりとオーソドックスな6列タイプ。


キーピッチは19mmで、これもまたオーソドックス。


電源ボタンは右側スピーカー部分にあります。


ゲーミングPCらしく、起動時はキーボードがゆるくグラデーションしつつ発光します。

「Razer Blade 15」起動時のキーボード発光はこんな感じ – YouTube
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光り方は「Razer Chroma RGB」のソフトで多種多彩に変更可能。ベースモデルは「シングルゾーンRGB」ですべてのキーに対して1680万色から選んだライティングエフェクトを適用可能。アドバンストモデルは「キー単位RGB」で、各キーに個別に色を割り当てることができます。

起動中は天板のロゴも緑色に光ります。


まずは「Geekbench 5」でベンチマークを行ってみました。なお、スペックはCPUが第11世代Intel Core i7-11800H、GPUがNVIDIA GeForce RTX 3080で、メモリは32GB搭載、ストレージは1TBです。


CPUのベンチマーク結果は、シングルコアが「1588」。


マルチコアが「6666」でした。


GPUのベンチマーク結果は、OpenCLのスコアが「120239」。


CUDAのスコアが「136165」でした。


続いては「PassMark PerformanceTest」でベンチマークを行ってみました。総合スコアは「4763」で、世界平均の「4075」よりは高め。全体スコアにはPerformanceTestの結果にはデスクトップPCのものも含まれているため、「平均よりちょっと高いだけ」といっても、ノートPCとしてはスコアは高め。


ここ1年のさまざまなゲーミングノートPCやビジネスノートPCと比較しても上位の性能です。


CPUスコアは「18185」。


2Dグラフィックスのスコアは「470」。


3Dグラフィックスのスコアは「16607」。GeForce RTX 30シリーズは特に3Dグラフィックスを得意とする傾向がありますが、本機搭載のRTX 3080はその中でも上位のモデルだけはあるスコアを出しています。


メモリのスコアは「2770」。


ディスクのスコアは「45801」。


パーセンタイルは99%、つまり上位1%のスコアであることを示しています。世界平均は「10584」で、最高は「85006」だそうなので、上位1%の中でもかなりのスコア差はあるようです。


PassMark BurnInTest」を用いた60分間の負荷試験も余裕でクリア。


高い負荷がかかっている間に、サーモカメラ「FLIR ONE Pro」で温度を測定してみました。キーボード部分はおよそ42度。左右はファンがあってキーの隙間から吸気されているので温度がちょっと下がり、中央部分に熱がある感じ。


ヒンジ部分から42度ぐらいの熱風が上がっている感じ。


ただし、本体左右への熱風吹き出しはありません。


背面側はこんな感じで、およそ44度とちょっとキーボード部分より温度が高めの熱風が出ています。


最高温だったのは底面後部寄りにある下向きの排気口で52度ほど。もともと重量級の本体なので膝の上に直接置いて使うことはないはずですが、もし置く機会があるときは低温やけどに要注意です。


ACアダプタは44度弱でした。


なお、高負荷時のファン音は60dbA弱。動作している時ははっきりと音が聞こえます。外気温が30度オーバーのとき25度設定のエアコンが40~41dbA。YouTubeの動画を音量20ぐらいで再生していても、動画中の音が小さいときは背後にファン音をはっきり感じるレベルです。

「Razer Blade 15」ファン音を騒音計で測定 – YouTube
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しかし、これだけのファン音で冷却するだけあって、性能が存分に発揮されているとき、ソフトウェアの動作においてPC由来の不満を感じることはまずありません。ゲームをするにしても、通信環境に起因する引っかかりはあったものの、品質設定が最高でもグラフィックもサウンドもまったく問題は発生しませんでした。

ファン音以外に難点を上げるとすれば携帯性。高性能がゆえのバッテリー駆動時間は短く、特に、高負荷をかけつつネットに接続していると、バッテリーは1時間強しか持ちません。そもそも重量がACアダプタ込みでトータル3kg弱あるので、どこかに固定して動かさずに使いたいところです。

「Razer Blade 15」の価格は構成により変動し、税込31万9800円(QHD 240Hz・RTX 3060搭載モデル)~税込47万8800円(4K OLED・RTX 3080搭載モデル)で販売中。今回レビューに用いたフルHD 360Hz・RTX 3080搭載モデルは税込42万9800円です。

The New Razer Blade 15
https://www2.razer.com/jp-jp/store/razer-blade


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