USBハブおすすめランキングベスト3。USB-AもUSB-Cも、1台であらゆるポートに対応

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パワーパススルー、イーサネット、SDカードも。

最近のPCは新しいものが登場するたびに薄く、軽くなっている傾向があります。これにより見た目がスッキリするだけでなく、持ち運びやすくなるなどの良い面もありますが、その一方でポートの数や種類が少なくなることも。プリンタやフラッシュドライブなどの周辺機器を接続したいのにポートが足りない! という状況に陥ったことがある人もいるかもしれません。

今回は、そんな状況で役立つUSBハブを紹介していきます。Wirecutterが厳選した結果、おすすめTOP 3が決定しました。


Image: Wirecutter

HDMI 4K 60 Hz対応のポータブルUSB-Cハブ。期待通りの転送速度が得られる。

Vava 8-in-1 USB-Cハブ(VA-UC020)」は、数あるUSB-Cハブ製品のなかでもレアな、HDMI 4K 60Hz対応。モニターをスムーズにスクロールするのに十分なリフレッシュレートが強み。HDMIポートに加えて(多くの人が多くのケースで必要となるであろう)コネクタを提供。Wirecutterが調査したところ、パフォーマンスは期待通り。デスクに1つあれば役立つパワフルさ、持ち歩くのに十分なコンパクトさがポイントです。

Image: Wirecutter

1位と比べると若干大きめ。ポート数が多く、高速データ転送が期待できる。イーサネット対応。4K 60 Hz出力対応。

Anker PowerExpand 8-in-1 USB-C メディアハブ」は、1位と同様にHDMI 4K 60Hz対応。USBデータ転送はさらに高速で、イーサネット対応なので、トップクラスのスピードが期待できるポートや、有線インターネット接続が必要な場合にはこちらがおすすめ。スペックが高い分サイズ、値段が若干上がります。

USBハブおすすめランキング3位:ポート数で選ぶなら「Anker 10-Port 60W USB 3.0ハブ」

Image: Wirecutter

USB-Aタイプのアクセサリが多数ある場合におすすめなのが、こちら。USB 3.1 Gen 1のデータポートが7つ、高速充電ポートが3つあり。

「Anker 10-Port 60W USB 3.0ハブ」は、できるだけ多くの機器をパソコンに接続したいと考えている人向け。USB 3.1 Gen 1のデータポートが7つある(各々にLEDアクティビティインジケータあり)ほか、12Wパワーの高速充電ポートが3つあります。見た目がシンプルでスッキリしているのも魅力。USB-A–to–USB-Bケーブル1本付属。

Photo: Sarah Kobos

Vava 8-in-1 USB-Cハブ(VA-UC020)」は今回調査したなかで唯一、高いリフレッシュレートでのスムーズな動作やアニメーションを損なうことなく、鮮明なイメージを高解像度の4Kモニターに送信できるUSBハブでした。

USB-A 3.2 Gen 1 x2、USB-C 3.2 Gen 1、USB-C PDポート、SDカードスロット、HDMI、オーディオ、microSD(TF)カードスロットが揃って、比較的低価格。ポータブルとデスクに置きっぱなしの両方の場面で役立つはずです。

最大の特徴は、HDMIポートからのビデオ出力。今回調査したほとんどのUSBハブが4K 30Hzだったのが、Vavaでは60Hzと2倍のリフレッシュレートで、非常にスムーズなエクスペリエンスが得られます。

サイズは10 x 4.2 x 1.3cmで重さ67g。小型で薄く、軽量です。ケーブルの長さは約18cm。

ポートはどれも期待通りハイスピードで、USB-A読み取り425.0MB/秒、書き出し412.0MB/秒、USB-C読み取り424.0MB/秒、書き出し411.7MB/秒。USB-A 3.2 Gen 1ポートは3つとも、他社製品と同様のスピードでポータブルSSDにデータ転送できることを確認しました。

Photo: Sarah Kobos
左から「VA-UC020」のUSB-C PDポート、microSD(TF)、SD。

Photo: Sarah Kobos
左から「VA-UC020」のUSB-C、USB-Aデータポート、オーディオポート。

Photo: Sarah Kobos
「VA-UC020」のHDMI。

「VA-UC020」には、画像や動画転送に使えるSDカード、microSDカードスロットがあります。Wirecutterが今回調査したなかで最速ではない(なかには10MB/秒のものもある)ですが、SDカードもmicroSDカードも読み取り87.3MB/秒と87.7MB/秒、書き出しはそれぞれ73.3MB/秒と57.3MB/秒で、この価格では多くの人にとって十分なスピードでしょう。

MacBook Pro(16インチ)使用で「Nekteck 100W PD 3.0 GaN ウォールチャージャー」にハブを接続した際には、供給された電力は92W。「VA-UC020」は、Chromebook、Ultrabook、あるいはほかのMacBookなど多くのノートパソコンで使用してもフルスピードで充電するのに十分なパワーを送れると考えられます。

最後に、いくつか注意点があります。2つのUSB-Aポートの距離感が近いため、複数のフラッシュドライブや大きめのプラグ同士を並べて接続することができないこともありそうです。また、これは他社USB-Cハブにもあることですが、使用中熱くなる傾向があります。USB-Cパワーケーブル、USBドライブを接続した状態で15分使ったところ温度が36度になっていました。手で触っても気付くほどですが、危険というわけではなく同様のアクセサリにはよくあることだといえます。

Photo: Sarah Kobos

Anker PowerExpand 8-in-1 USB-C メディアハブ」はギガバイトイーサネットポート、高速なUSBポートがあり、定期的に高速でデータを転送したり、Wi-Fiでなく有線ケーブルでネットに接続したりする場合に便利です。

それ以外では、USB-A 3.1 Gen 2 x2、USB-C 3.1 Gen 2、USB-C PDポート、SDカードスロット、HDMI、、イーサネットが揃い、1位の「Vava 8-in-1 USB-Cハブ(VA-UC020)」と似たようなスペックですが、値段は通常半分くらいなのも魅力。

ポートはどれも期待通り機能し、USB-A読み取り525.3MB/秒、書き出し469.3MB/秒、USB-C読み取り524.7MB/秒、書き出し470.7MB/秒。

Wirecutter調査では、USB-A 3.1 Gen 1ポートは3つとも、他社製品と同様のスピードでポータブルSSDにデータ転送できることを確認。ほとんどの他社USB 3.1 Gen 1製品と比べて、読み取りが約100MB/秒、書き出しが50MB/秒速く、他社USB 3.2 Gen 2製品と同程度でした。パススルーではMacBook Proで85W、イーサネットは1ギガビット/秒を記録しました。

サイズは12 x 5.5 x 1.5cmで重さ109g。1位のVA-UC020と比べると大きめですが、バッグの中に入れて持ち歩くには依然として小型で便利です。

Photo: Sarah Kobos
左から「PowerExpand 8-in-1」のHDMIポート、USB-Cデータ、PD。

Photo: Sarah Kobos
左から「PowerExpand 8-in-1」のmicroSD、SDカードスロット、USB-Aポート。

Photo: Sarah Kobos
「PowerExpand 8-in-1」のイーサネットコネクタ。

1位のVA-UC020や他社USB-Cハブと同様、使用中熱くなる傾向があります。wirecutter調査では、42度を計測。パソコンの充電器と比べるとおそらく温度は低めです。こちらも手で触っても気付くほどですが、危険というわけではなく同様のアクセサリにはよくあることだといえます。

USBハブおすすめランキング3位:ポート数で選ぶなら「Anker 10-Port 60W USB 3.0ハブ」

Photo: Michael Hession

「Anker 10-Port 60W USB 3.0ハブ」は、1度に複数のデバイスを接続したい人に最適なハブ。USB-Aデータポート(3.1 Gen 1)x7、USB-A充電ポートx3が揃っていて、USB-Cが主流になってきたなかでは数少ない信頼できるUSB-Aのマルチポートのひとつです。

Wirecutter調査では、iPadを充電しながらデータ転送に7つのフラッシュドライブを接続してみましたが、他社製と比べても高速であることを確認。

メーカーによれば3つの充電ポートは各10.5Wとされているものの、12Wのパワーを計測。これは、全ポートを使用する際に12Wに満たない可能性があることから実際よりも過小表記してあるのだそう。ただ、このことによりスマホに限らずタブレットなどのデバイスも高速で充電できる(12W充電ポートにスマホを接続しても、スマホは必要な分の電流だけ通すため問題なし)ことになります。

シンプルな黒い箱型デザインで、データポートにはそれぞれLEDインジケーターがあるのも便利。PCへの接続のために付属しているのがUSB-Aケーブルなので、USB-Cで接続するためには別途USB-C–to–USB-Bケーブルが必要になります。

全般的にAnkerのUSBハブは信頼性が高く、2013年から使用し続けていて何の問題もないというユーザーの声もあり、一度使い始めたら長持ちすることが期待できます。

その他おすすめのUSB-Cハブ、USB-Cドック

USB-Cハブ

「Vava 7-in-1 USB-Cハブ(VA-UC017)」は以前までランキング上位でおすすめしていたハブ。HDMIポートが30 Hz 4Kで、1位「VA-UC020」のようなUSB-Cデータポートの代わりにUSB-Aポートがあります。

Ugreen 9-in-1 USB Cハブ」もイーサネット対応ハブとして、以前まで厳選ランキング上位でおすすめしていましたが、高解像度での動画出力が30Hzであったためランク入りせず。

Dodocool DC68」は、1位の「VA-UC020」と同じスペック、スピードを誇るハブ。執筆段階でレビュー数が少ないことから今回はランク入りせず。

「HooTooのHT-UC001」は、イーサネットとmicroSDカードともに非サポート。

「Vava VA-UC006」、「Vava VA-UC010」、「Aukey Link PD Pro USB-Cハブ(CB-C71)」は1位の「VA-UC020」と比べると大きめ。3つのUSB-AポートのうちUSB 3.0スピード対応は2つのみ(残り1つは2.0)となっています。いずれもイーサネットポートがあるので、必要な場合にはこのなかから安いものを選ぶと良いかもしれません。

「Aukey 12-in-1 USB-Cハブ(CB-C78)」は、サイズが大きくて値段が高め。HDMIポート2つ、USB-A ポートが4つあり、SDカード、microSDカードの読み取り・書き出しスピードは他製品と比べて遅め。

「Anker PowerExpand+ 7-in-1 USB Cハブ」はメーカーいわく60Wパワーパススルー充電が可能とのことですが、Wirecutter調査では48Wしか確認できず。

Twelve South StayGo」は、USB-Cケーブル(収納できる短め・長めの2種類)付属で、デスク周りに置いておくにも持ち歩くにも便利。ただ、他製品と比べてもトップレベルでサイズが大きめ(12.5x6cm)かつ値段が高いことや、60Hz 4Kはもとより、1080pでも30Hzリフレッシュレートを安定して出せていなかったのが気になるところ。

Kingston Nucleum」は、USB-Cデータポートに加えて充電ポートもあり。ただし、イーサネットなし。高値ですが、USB-Cポートがもうひとつ欲しいという場合は検討しても良さそうです。

Satechi Aluminum マルチポートアダプタ V2」は高値ながらイーサネットを含みポートが多くあり、セール価格になっている場合は検討しても良さそうです。

Satechi Slim Aluminum Type-C マルチポートアダプター」はデザイン性が良いものの、高値でUSB-Aポートが2つのみ。

USB-Cドック

Dell Universal Dock D6000」は以前まで厳選ランキング上位でおすすめしていたドックですが、高値なのがネック。

Plugable USB-C Triple Displayドッキングステーション」はWirecutter調査で高パフォーマンスを見せていましたが、こちらも高値なのがネック。

StarTech DK30CHDDPPD Dual Monitor USB-C ドック」、「DKWG30DPHPD Wireless USB-C ドッキングステーション」、「MST30C2HDPPD Dual Monitor USB-C ドック」、「DK30CH2DPPD USB-C Triple Monitorドック」は記事執筆時点で高値だったためテストに至らず。

Plugable UD-CA1A USB-C ドッキングステーション」「Kensington SD4600P」や「SD4500」USB-Cドッキングステーション、「Dell WD15 Monitor ドック」はポートの種類などを考慮しテストに至りませんでした。

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