口にくわえたラケットで強烈レシーブ 両腕ないパラ卓球・エジプト選手に脚光「ただただ凄い」

J-CASTニュース

   東京パラリンピックのパラ卓球・男子シングルス(立位6)に出場中のエジプト代表選手がネット上で注目を集めている。

   両腕の肘から先がないイブラヒム・ハマト選手は、球を足でトスしたあと、口にくわえたラケットでサーブする。

  • パラ卓球のイブラヒム・ハマト選手(写真:picture alliance/アフロ)

    パラ卓球のイブラヒム・ハマト選手(写真:picture alliance/アフロ)

  • パラ卓球のイブラヒム・ハマト選手(写真:picture alliance/アフロ)

IPCツイッターも紹介「世界中の人々に感動を与えている」

   パラ卓球は選手の持つ障がいの状態や度合いによって、出場クラスが分かれている。男子シングルスでは車いす1〜5、立位6〜10、知的障がい11の11クラスがある。車いすと立位では、それぞれ数字が大きいほど、障がいの度合いが軽くなる。

   ハマト選手は立位で最も障がいの重いクラス6で出場。8月25日の予選1次リーグE組第1試合で韓国のパク・ホンギュ選手と対戦し、3ゲーム合計0-3で敗れた。

   10歳の時に列車事故に遭い、両腕の肘から先を失っているハマト選手。サーブ時には足全体を大きく振り上げる形で、足の指でつかんだ球を上にトス。そして、口にくわえたラケットで、球を相手コートへと打ち込む。その後も首と身体を左右に大きく振りながらラリーを続行。強烈なレシーブを決めるシーンもあった。

   ハマト選手のプレーを見た日本のツイッターユーザーからは「ただただ凄い」「無限の可能性を感じます」といった声が広がった。

   現在48歳のハマト選手。初出場した5年前のリオ大会では、そのプレースタイルが世界中で注目を集めた。

   国際パラリンピック委員会(IPC)の公式ツイッターは、試合後にハマト選手を写真付きで取り上げ、「パラリンピックだからこそ。イブラヒム・ハマトは、世界中の人々に感動を与えている」(編集部訳)と紹介。IPCの公式TikTokも、リオ大会でのプレー動画を投稿し「彼が東京へ戻ってきた」(He is back for Tokyo.)と伝えた。

   ハマト選手の次戦は27日9時から。中国の陳超選手と予選1次リーグE組第3試合を戦う。

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