[東京 23日 ロイター] – 金融庁が、今年5度目のシステム障害を起こしたみずほ銀行に銀行法に基づく報告徴求命令を出したことが23日までに分かった。発生の原因や経緯を精査する。金融庁は2月―3月に4度のシステム障害時にも報告命令を出していた。
5度目の障害は、19日午後9時前に発生。基幹システムと店舗をつなぐ機器に故障が生じ、みずほ銀とみずほ信託銀で、預金の入出金や振り込みなどを含む店頭での取引ができない状態になった。バックアップ切り替えも機能しなかった。20日午前10時前に外国送金など一部を除いて復旧し、正午ごろ全面復旧した。
みずほ銀は今年2月から3月にかけ、4度のシステム障害を起こした。これを受けて外部の識者・専門家で構成される第三者委員会を設置。危機管理担当役員の設置や組織内での階層の簡素化などの再発防止に取り組む中で再度障害が発生した。20日に会見した藤原頭取は再発防止策が「いま一度十分なものかしっかり洗い直す必要がある」と語っていた。