スマホゲーム「ウマ娘 プリティダービー」のメディアミックス作品であるマンガ「ウマ娘 シンデレラグレイ」(週刊ヤングジャンプ連載)の単行本4巻が8月18日に発売された。1巻からの累計発行部数も150万部を突破するなど好調だ。
競走馬オグリキャップをモチーフにしたウマ娘のオグリキャップが主人公の本作は、競馬史を細かく考証したストーリーと迫力ある描写で、ゲーム版とはまた違った面白さを持ち合わせている。
オグリキャップの戦歴をなぞる
「ウマ娘 シンデレラグレイ」の作画は久住太陽さん、脚本は杉浦理史さん、企画構成は伊藤隼之介さんが担当。主人公はオグリキャップで、ゲーム版やスペシャルウィーク(第1期)・トウカイテイオー(第2期)らが主人公格だったアニメ版とはやや異なる時空でストーリーが進み、競走馬オグリキャップの戦歴がモチーフになっている。ヤングジャンプ2020年28号から連載が始まり、21年2月24日のゲームアプリ配信開始でさらに注目が集まった形だ。
「ウマ娘」全体の世界観として現実の競馬がウマ娘によるレースに置き換えられているところは「シンデレラグレイ」でも同じであるが、基本的に中央競馬がモデルの他の作品と違って本作では地方競馬も描写に取り入れられ、オグリキャップが在籍した笠松競馬をモデルにした「カサマツトレセン学園」からストーリーが始まる。
1988年に笠松競馬から中央競馬に移籍したオグリキャップをなぞるように、「シンデレラグレイ」でのウマ娘のオグリキャップもカサマツトレセン学園でのレースを経て、ゲーム版などでお馴染みの中央トレセン学園に移籍、オグリキャップの中央競馬での戦歴をモチーフにしたレースでウマ娘たちが戦っていく。当時を知る競馬ファンなら、作中のレースやウマ娘が(名前は違っても)何をモデルにしているか分かりやすいだろう。