ねぎが好きだ。好きすぎてラーメンを食べる時など何かにつけてねぎを大量にトッピングしてしまいがちである。
ある日ねぎを見つめていると「これ編めそうだな」と思った。長いし細いし、形状だけ見ればほぼ毛糸と言ってもいい。好奇心に負けて、ねぎ編みに挑戦してみることにした。
このあたりから母親に不審に思われたが、気にしないで続ける。
嬉しさのあまり「ねえ!編めてる!!すごくない!?」と母親に得意げに見せたら「これはすごい」とパシャパシャ写真を撮られた。何かを編むだけでテンションぶち上がることがわかった。
いったん広告です
編めたはいいものの、まわりのはみ出たねぎをどう固定するかに悪戦苦闘した。どうにか内側に折り込んでいくことで事なきを得た。
母親に「コースターみたいだね」と絶妙な褒め言葉をいただいた。
さて、この編みねぎをどうやって食べようか…考えた結果、形をキープしたまま食べたいのでおにぎりを包んでみることに。
おにぎりがまるで鎧のパンツを履いているかのようだ。親しみやすさが売りのおにぎりなのに、なんだか近付きがたくなってしまった。
思わず眉間にシワが寄ります。
美味しいけれど、ねぎ好きの私でもさすがに多いなと感じて思わず笑ってしまった。口の中でねぎがもしゃついている。
ねぎは大量に食べない方がおいしい、という至極当たり前のことを学んだのであった……。