これを悲報と言わずして何と言おう……いや、大悲報と申し上げて差し支えあるまい。2021年8月22日(日)を最後に「岡むら屋 秋葉原店」が閉店すると判明した。残す店舗は新橋店のみ……完全なる絶滅危惧種である。
岡むら屋を愛し、岡むら屋に愛された私、P.K.サンジュンは率直にブチギレている。なんでや! なんでなんや!! アキバの岡むら屋はいつも賑わってたやないか! 理由次第ではマジで許さんぞ……!?
・唯一無二の牛めし
「どこにもない牛肉の丼物をつくりたい」という思いから、明治時代の牛鍋をヒントに誕生した牛めし。どう考えても「牛丼」や「カツ丼」にヒケを取らない、ポテンシャルあふれる激ウマ丼ある。
2013年に「牛めし」を引っさげ出店した新橋の岡むら屋は早々に人気を博し、その後、秋葉原・新宿・田町・五反田・高田馬場に出店。アークランドサービスホールディングス株式会社にとって「かつや」と並ぶ超強力ブランドとなる……ハズであった。
だがしかし、2021年4月の時点で岡むら屋は新橋・秋葉原・新宿の3店舗のみとなり、5月末には新宿店も閉店。ついに「新橋店」と「秋葉原店」を残すのみとなってしまった。それでも俺たちは信じていた……岡むら屋の逆襲を。
・まさかのアキバ閉店
何故なら私が通う秋葉原店は、いつ出かけてもそれなりに賑わっていた。すっからかんの状態などは記憶になく、勝手ながら「秋葉原店だけは不滅です!」と思っていたし、アキバ民からも高い支持を得ていたと確信している。
それなのに何故──。もしかしたらアークランドサービスホールディングス株式会社は岡むら屋に愛情がないのでは? かつやばっかり増やしてる場合ちゃうやろ! これは真実を突き止めるしかあるまい。
というわけで、アークランドサービスホールディングス株式会社の広報にコンタクトを取り、秋葉原店閉店の真相を聞いてみることにした。場合によっては私自身が岡むら屋を買い取ることも辞さない覚悟だ。
──オウオウオウオウ! 岡むら屋の秋葉原店が閉店するっちゅうウワサが出とるが、ウソやんな?
「いえ、残念ながら岡むら屋 秋葉原店は8月22日に閉店いたします」
──ガッデム! なんでや!! 秋葉原店は儲かってたやろがい!!
「こんなことを申し上げるのは非常に心苦しいのですが、実は秋葉原店は経営的にかなり厳しい状態であり、断腸の思いで閉店を決断させていただいた次第です」
──グヌヌ……! でも秋葉原店は結構にぎわってたで!?
「我々としても岡むら屋は非常に大切なブランドでありますので、ギリギリまで頑張ったつもりではありますが、それでも経営的にこれ以上の継続は困難と判断した次第です」
──アキバ店ですら厳しいんかい……。
「秋葉原のお客様にご支持いただけたことは事実かと思いますが、それでも……」
──ワ、ワシのせいや……週1じゃなく週5で行けば良かったんや……!
「ありがとうございます。今後はぜひ新橋店をご利用いただければと思います」
──せ、せや! 新橋店は大丈夫なんじゃろな!?
「はい、新橋店に関してはこのまま継続予定で、閉店の計画などはございません」
──よっしゃぁぁぁああああ! これからは週7で新橋に通うで!! そしていつの日か、アキバ店も復活させるんや!
広報に問い合わせた結果、判明した事実は2つ。秋葉原店閉店の理由は「経営的にかなり厳しかった」ということ。そしてもう1つは「新橋店は継続予定」ということだ。こうなったら新橋店に全てを賭けるしかない! 9回裏2アウトからの逆襲じゃァァァアアアアア!!
というわけで、8月22日(日)で岡むら屋 秋葉原店は閉店してしまうから、岡むら屋大好きっ子たちは最後に足を運んでおくように! そして何かにつけて新橋に立ち寄り、さりげなく新橋店を利用するように!! 岡むら屋は俺たちが守るんだ! そしてまたいつの日か秋葉原に戻って来いよ、岡むら屋!!