厚生労働省をかたるフィッシング詐欺、件名「【重要】新しいコロナウイルスの発生の予防と管理」などの不審メールに注意 コロナウイルス関連詐欺に注意

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 厚生労働省をかたり、フィッシングサイトへ誘導するメールの報告があったとして、フィッシング対策協議会が情報を公開した。同サイトは8月13日11時時点で稼働中であるため、引き続き注意が必要だ。

 確認されているフィッシングメールの件名は「【重要】新しいコロナウイルスの発生の予防と管理」。メールの本文は以下のような内容になっており、厚生労働省に協力するためとして、記載されたURLへアクセスするよう誘導している。

最近コロナウイルスが多発しておりますので、より良い防疫作業の実行と緊急支援の調整のために、私達に協力して現在の状態をお登録ください

(フィッシング対策協議会の緊急情報より一部抜粋。原文ママ)

メール文面の例(フィッシング対策協議会の緊急情報より)

 誘導先は「厚生勞働省」と、中国語の繁体字で使われる文字「勞」が入ったウェブサイト。コロナウイルス関連の症状の有無、現在の体温、ワクチン接種歴などの質問のほか、氏名と緊急連絡先など個人情報の入力や証明書の表面、裏面を映した写真のアップロードを求められる。

誘導先の偽サイトの画面(フィッシング対策協議会の緊急情報より)

 誘導先のフィッシングサイトのURLは、以下のものが確認されている。このほかにも類似するドメイン名が使われる可能性があるため注意が必要だ。

    https://nlhw.qo.ip.●●●●.shop/
    https://nlhw.qo.ip.●●●●.xyz/

 フィッシング対策協議会は、「フィッシングサイトは本物のサイトの画面をコピーして作成されることが多く、見分けることは非常に困難」と指摘する。そのうえで、類似のフィッシングサイトが公開される可能性もあることから、サービスへログインする際はメールやSMSのリンクを利用するのでなく、公式アプリやウェブブラウザーのブックマークからアクセスするよう、注意を促している。

 また、厚生労働省でも新型コロナウイルスを題材としたフィッシングメールについて注意喚起を行っている。具体的には、政府機関のウェブサイトはドメイン名の末尾が「.go.jp」であることや、フィッシングサイトで氏名、緊急連絡電話、ワクチン接種の状況などの入力や証明書写真をアップロードしないよう呼び掛けている。

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