ジャックスをかたり、フィッシングサイトへ誘導するメールの報告があったとして、フィッシング対策協議会が情報を公開した。同サイトは8月5日10時時点で稼働中であるため、引き続き注意が必要だ。
確認されているフィッシングメールの件名は「<重要>JACCSカードご利用確認」「<重要><JACCS>本人情報緊急確認」。メールの本文は以下のような内容になっており、本人確認のためとして、記載されたURLへアクセスするよう誘導している。
利用いただき、ありがとうございます。このたび、ご本人様のご利用かどうかを確認させていただきたいお取引がありましたので、誠に勝手ながら、カードのご利用を一部制限させていただき、ご連絡させていただきました。
(フィッシング対策協議会の緊急情報より一部抜粋)
誘導先はJACCSカードの会員向けログインページを装ったウェブサイトでユーザーIDとパスワードの入力が求められる。入力後は、「ユーザーID照会・ログインパスワード再設定」というページに遷移し、カード番号、カード有効期限、セキュリティコード、氏名、生年月日、電話番号、再設定用のパスワードの入力画面が表示される。
誘導先のフィッシングサイトのURLは、以下のものが確認されている。このほかにも類似するドメイン名が使われる可能性があるため注意が必要だ。
- https://●●●●.xj●●●●.cn/
https://●●●●.ye●●●●.cn/
https://●●●●.wt●●●●.cn/
ジャックスは、メールやSMSで、クレジットカード番号・有効期限・暗証番号を含む個人情報の入力を要求することはないとして、不審なメールを受信した場合は開封せず、すぐに削除するよう呼び掛け、ユーザーID・パスワードを入力した場合は速やかにユーザーID・パスワードの変更手続きを行うよう注意している。
フィッシング対策協議会は、「フィッシングサイトは本物のサイトの画面をコピーして作成されることが多く、見分けることは非常に困難」と指摘する。そのうえで、類似のフィッシングサイトが公開される可能性もあることから、サービスへログインする際はメールやSMSのリンクを利用するのでなく、公式アプリやウェブブラウザーのブックマークからアクセスするよう、注意を促している。