「バーチャル・エイベックス株式会社」が設立–バーチャルエンタメ事業の最大化目指す

CNET Japan

 エイベックス・ビジネス・ディベロップメント(ABD)は8月6日、バーチャルアーティストのプロデュースやバーチャルイベント・ライブの企画制作などといった、バーチャルエンタテインメント事業を専業とするバーチャル・エイベックス株式会社を、8月5日付で設立したと発表。エイベックスが保有するエンタテインメント領域における機能やノウハウを最大限に活用し、近年需要が急拡大するバーチャルエンタテインメント事業の最大化を目指すという。

 ABDは、2018年8月からダンスパフォーマンスに定評のある「まりなす」などのバーチャルアーティストのプロデュースのほか、のべ約10万人が視聴したオンラインバーチャルアイドルフェス「Life Like a Live!(えるすりー)」の企画制作を行うなど、さまざまなバーチャルエンタテインメント事業を展開。自社専用のモーションキャプチャスタジオや、デジタルモーションと共同開発した照明・特効演出(花火や紙吹雪など)や、カメラワークをリアルタイムで行うシステムを組み合わせ、高品質な動画や生配信を多数制作。リアルアーティストのライブにも負けない生の臨場感を、バーチャルライブでも体現してきたという。

バーチャルアーティスト「まりなす」
バーチャルアーティスト「まりなす」
オンラインバーチャルアイドルフェス「Life Like a Live!(えるすりー)」
オンラインバーチャルアイドルフェス「Life Like a Live!(えるすりー)」

  新会社はデジタルモーションと設立。昨今テクノロジの進化やコロナ禍におけるオンライン需要の拡大により、バーチャルエンタテインメントを取り巻く市場はさらなる拡大が期待されていることを受けてのものとし、デジタルモーションのシステム開発力とABDの企画制作力を掛け合わせることで、より一層強固な体制でバーチャルエンタテインメント事業を推進するという。

 今後について、出版社などのIPホルダーが保有する既存のアニメやゲームキャラクター、リアルに存在するアーティストやタレントなどのバーチャルアーティスト活動を促進するとともに、リアルアーティストのライブイベントやフェスなどのバーチャル化を推進し、新たなエンタテインメント体験として、バーチャルならではの表現で感動や熱狂を届けていくとしている。

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