2021年7月29日、ディズニー映画最新作『ジャングル・クルーズ』が劇場公開された。翌30日からはディズニープラスで配信も始まったから(※別途支払いが必要)すでに同作をご覧になった方も多いことだろう。
私、P.K.サンジュンは、一足早く試写会で……と言いたいところだが、今回はなんやかんやあり『ジャングル・クルーズ』をまだ観ていない。個人的には「まあ別にいいか……」と思っていたのだが、あの男が黙ってはいなかった。そう、ディズニーマニア・田代大一朗である。
・尊敬する人物は
ディズニーを愛し、ディズニーに愛された男。それが当サイトが誇る超1流のディズニーマニア、田代大一朗である。尊敬する人物を問われれば、迷うことなく「ウォルト・ディズニーです!」と即答する、ピュア度100%の九州男児だ。
さて、映画『ジャングル・クルーズ』は、ディズニーランドのアトラクション「ジャングル・クルーズ」がモチーフになっており、映画のジャンル的には “アクションアドベンチャー映画” に位置づけられる。まずは以下で映画概要をご紹介しよう。
「アマゾンに眠る秘宝 “不老不死の花” を求め、観光客相手のクルーズ船の船長フランクと、ワケありの女性博士リリーは、謎に包まれたジャングルの上流奥深くへ。そこには伝説の秘宝を狙う追跡者との壮大な争奪戦と、驚くべき衝撃の真実が待ち受けていた……」
・コテコテのアクションアドベンチャー
パッと聞いた感じ、映画の内容自体はコテコテといえばこれ以上なくコテコテのアドベンチャー映画である。特にアドベンチャー映画が嫌いなワケではないが、40を超えたおっさんがわざわざ観に行くのもどうなのか? 正直、迷っていた。
そんな時であった……ヤツが現れたのは。田代はすでに『ジャングル・クルーズ』を鑑賞しており、私に「絶対に観た方がいいですよ!」と猛烈にオススメしてくる。ここまでは想定内だったのだが、ディズニーマニアの情熱は私の想像を遥かに超えていたのだ。
・すでに始まっている?
「え!!!??? サンジュンさんはまだジャングル・クルーズを観てないんですか?」
──あ、はい。なんやかんや忙しくて観られてません。
「なんとそれはもったいない……! 今すぐにでもジャングル・クルーズを観るべきです!! ……観れば、サンジュンさん自身のジャングルクルーズに気付けるはずです」
──僕のジャングル・クルーズ??
「はい、サンジュンさんのジャングル・クルーズは始まっていますし、世界中のみんなのジャングル・クルーズも始まっているんです」
──意味が分かりません。
「僕らは人生という名の大きな川を進んでいるんです。一人では決して乗り越えらない障害や、息を呑む美しい景色など胸躍る未知がそこには溢れています。そう、これぞまさにジャングル・クルーズ!」
──そ、そうですか……。
「作品中、とても印象的な言葉がありました。“何十万回と目にしたものでも、意味に気付けば違うものに見える” というセリフなんですが、素敵な言葉だと思いませんか?」
──素敵……ですか?
「普段何気なく見ているものの輝きに気付かせてくれる言葉なんです。例えばサンジュンさんがいつも目にしている道端の石には、伝説のお姫様が眠っているかもしれませんよね?」
──いよいよ意味が分からない。
「ガードレールだってそうです。もしかしたらそのガードレールは太古の生き物が魔法で変身させられた姿かもしれないんです」
──ガードレールはガードレールでしょ。
「日常にキラキラとした輝きをもたらしてくれる映画がジャングル・クルーズなんです。ほら、観たくなってきたでしょ?」
──率直に全然なってません。
・ディズニーマニア、必死の説得
「なるほど……手強いですね。ではこれはどうでしょう? サンジュンさんは最近、ワクワクしていますか?」
──うーむ、こういう状況だから確かにワクワクはしてないかもしれませんね。
「自分もそうなんです。まだ小学生だった頃、川の深い部分を見つけたら “何があるんだろう?” とトキめいたんですが、今では川は川としか思えなくなってしまっていたんです」
──川は川ですからね。
「ただ、ジャングル・クルーズを観てからあの頃のワクワクが戻って来た気がします。なぜなら本作が、“信じることが冒険の第一歩” だということを改めて教えてくれたからです」
──ふむ。
「物語はリリー(エミリー・ブラント)の信じる心から始まりました。その信じる心が奇跡を起こし、そして僕の毎日に子どもの頃のワクワクを取り戻してくれたんです! さあ、どうですか? 観たくなってきましたか?」
──うーん、まだなってないかな?
「そうですか……自分の無力さを痛感しています。僕はジャングル・クルーズから大切なものを教えてもらったのに、僕は人様に何も出来ていない……なんて役立たずなんだ……!」
──いや、田代さんが悪いワケじゃないですよ。ちなみに、映画を観たらアトラクションのジャングル・クルーズも楽しくなりますか?
「ええ、そりゃもちろん! 僕は今からジャングル・クルーズに乗ることが楽しみで楽しみで仕方ありません!!」
──そう言われると単純に観たくなってきますね。何倍くらいアトラクションを楽しめると思いますか? 10倍くらいですか? 100倍ですか?
「無限大です(即答)」
──無限!!??
「ええ、それはそうです。何倍楽しめるかはイマジネーション次第ですから。イマジネーションの力は無限なので、数値化のしようがありません。だから無限大なんです」
──そこまで言うならちょっと観たくなってきたかも……。
・イマジネーションは無限
ご覧のように、ディズニーマニアによれば映画『ジャングル・クルーズ』は絶対に観た方がイイ作品だという。特に映画を観ればアトラクションが無限大に面白くなるらしいので、興味がある方は是非チェックして欲しい。
とか言いながら、私自身、ジャングル・クルーズを観るかどうかまだ迷っているのだが、それでも私のジャングル・クルーズは既に始まっているらしい。もちろん、あなたのジャングル・クルーズもである。ディズニーマニアごり推しの映画『ジャングル・クルーズ』は絶賛公開中だ。
参考リンク:映画「ジャングル・クルーズ」公式サイト
執筆:P.K.サンジュン
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