東京五輪・体操女子種目別ゆか決勝で同点3位となった日本代表の村上茉愛選手(24)とROCのアンジェリーナ・メルニコワ選手(21)が、授与された花束を互いに渡し合う場面をみせ、ファンの間で感動を呼んでいる。
「リスペクトも感じられて尊い」
2021年8月2日に行われた決勝で、村上選手とメルニコワ選手は14.166点の同点で3位となり、ともに銅メダルを獲得した。日本にとって女子体操個人種目で初めてのメダル獲得となる。
メダルは村上選手、メルニコワ選手の順番で授与。そして、次に準備された副賞の「ビクトリーブーケ」を受け取った村上選手は、自然な動きでメルニコワ選手に花束を手渡した。
不意をつかれたように、はにかむ様子を見せたメルニコワ選手も同じように自身に授与された花束を村上選手へ受け渡した。
村上選手は翌3日の日本代表選手団・メダリスト記者会見で、ブーケ交換のきっかけについて、
「特に打ち合わせとかそういうのはしてなく、私の思いつき」
と明かしている。
また、「メルニコワ選手とはずっと戦ってきて、やっぱりお互いトップでやってきた」といい、「毎回毎回、気持ちを込めて演技してるなっていうのがすごく伝わってきて」と思いを語った。
続けて、「勝手に自分が思い込んでるだけですけど」と前置きしつつ、
「お互い3位という表彰台に乗ることがすごく私自身嬉しくて」
「同じ点数で表彰式にのるっていうのもあまり、滅多にないことだと思うのでそれでなにかやってあげたいなと思って」
と、行動に至った理由を話した。
今回の一幕に、ツイッターでは、
「笑顔が見れてよかった~!」
「可愛くて微笑ましくて競い終えた後のリスペクトも感じられて尊い」
「素敵でほっこりした気分になりました」
といった反応が寄せられている。