NTTドコモは8月2日、プログラミング教育サービスを企画開発する新会社「e-Craft」を設立したと発表した。出資金は3億300万円。出資比率は、NTTドコモが99%、その他が1%となる。
同社では新会社によって、子どもがプログラミングをより楽しく学び、「作りたいものを作る」ことができる世の中を実現することを目指し、プログラミング教育市場へと参入するという。
具体的には、プログラミング教育サービス「embot(エムボット)」を企画・開発するほか、プログラミングスクール「embot creative lab」を企画・教室運営する。また、embotを用いた授業やワークショップなどの企画・運営を受託。ECサイト「e-Craft shop」も運営する。
プログラミング教育サービスのembotは、ドコモが運営する新規事業創出プログラム「39works」の取り組みにより生まれたサービス。2019年11月より、タカラトミーが個人・法人向けに販売しており、これまで自治体や教育委員会に教材として採用されるなど、利用者は順調に拡大しているという。
プログラミング教育サービス「embot」
新会社ではスクール事業やEC事業を展開することで、プログラミングスキル向上だけでなく、Society5.0時代に活躍できる「つくる力」と「考える力」をもつ人材の育成に貢献するとしている。
なお、この新会社は、ドコモグループにおける新規事業の創出を目指す社内ベンチャー制度を利用したもので、社員のアイデアを事業化したという。同社では、2001年に同制度を開始。すでに6案件が新会社設立により事業化を実現しており、新会社のe-Craftは7つ目の新会社設立案件になる。