ひえ…アルゼンチンの湖がピンク色になる。原因は防腐剤

GIZMODO

きれいなピンク! と思いきや、汚染なんですって。

アルゼンチンのパタゴニア地域にあるラグーン(潟湖)がピンク色に! イベントか何か? と一瞬思いましたが、いやいやかなり悪い状況でした。

今回は自然現象ではなく水質汚染

湖の色が変わってしまうことはたまに起こることで、例えばオーストラリアには美しいピンクの湖が結構あって、でもそれは塩分を含んだ湖に生息する藻が日光を浴びて色素を発生させている自然現象。こちらアルゼンチンのは色は似ていますが、エビの防腐剤として使用されている亜硫酸ナトリウムが工場から流れ出したもので、れっきとした水質汚染。

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Video: RT/YouTube

このラグーンはチュブト川という水産業が盛んな川の一部なので、チュブト川も汚染されてしまっているそうです。流出があった水産加工工場から廃棄物処理の工場までは56km先で、そこまで廃棄物を載せた貨物を運搬する費用を払うのを水産加工工場が嫌がっていて、さらには地域の住民も汚染物や廃棄物の貨物を載せたたくさんのトラックが一日中走っていることも嫌がっているというダブルで悪い状況なんですって。

というわけでチュブト地域の自治体がラグーン付近に廃棄物を捨てることを許可した途端、ラグーンがピンク色に変わってしまったという経緯だったようです。亜硫酸ナトリウムは、放出前に処理するよう法律で義務付けられているはずなんですが、ちゃんと処理をしなかったからこうなっちゃったんですよね。政府はこれは一時的なもので、2、3日で色は元に戻り、自然に害はないと言っているそうですが…。少なからず何かあるでしょ、これは。