オンライン決済サービスのPayPalが現地時間の2021年7月15日、暗号資産(仮想通貨)の購入限度額を従来の5倍に引き上げ、1週間の購入限度額を10万ドル(約1100万円)とすることを発表しました。PayPalによると、この変更によって暗号資産を購入する際の選択肢と柔軟性が高まるとのことです。
Press Release: Increased Purchase Limits for Crypto on PayPal
https://newsroom.paypal-corp.com/2021-07-15-Increased-Purchase-Limits-for-Crypto-on-PayPal
PayPal ups weekly crypto purchase limit fivefold to $100,000
https://www.cnbc.com/2021/07/15/paypal-ups-weekly-crypto-purchase-limit-fivefold-to-100000-.html
PayPalは2020年10月、アメリカのユーザーがプラットフォームで暗号資産の売買ができるようになると発表しました。その後、2021年3月には暗号資産の売買だけでなく、実際にビットコインやイーサリアムを使った決済が可能になる「Checkout with Crypto」を開始しました。
PayPalが暗号資産で決済できる「Checkout with Crypto」を開始、PayPal経由でビットコインやイーサリアムでの支払いが可能に – GIGAZINE
また、アメリカで展開されているPayPal傘下のモバイル送金サービス「Venmo」においても、4月から暗号資産の売買を開始しています。
ペイパル、暗号資産サービスを送金アプリの『Venmo』で開始 | coindesk JAPAN | コインデスク・ジャパン
https://www.coindeskjapan.com/106369/
このようにアメリカのユーザーを対象に暗号資産への対応を進めてきたPayPalは7月15日、これまでは2万ドル(約220万円)に制限されていた1週間当たりの購入限度額を、5倍の10万ドルに引き上げることを発表しました。また、これまで年間購入限度額は5万ドル(約550万円)とされていましたが、この上限も撤廃したとのこと。
PayPalのブロックチェーン・暗号資産・デジタル通貨担当ヴァイスプレジデントを務めるホセ・フェルナンデス・ダ・ポンテ氏は、「顧客の絶え間なく変化するニーズに対応する取り組みの一環として、アメリカの対象となるPayPalユーザーの暗号資産の購入制限を1週間当たり10万ドルに引き上げ、年間の購入制限を廃止します。この変更により、私たちの顧客がプラットフォームで暗号資産を購入する際の選択肢と柔軟性が高まります」と述べました。
PayPalはユーザーが暗号資産について学ぶのを助けるため、暗号資産について解説するアプリ内ガイドや教育資料を更新し続けるとのこと。また、よくある質問についてのQ&Aや暗号資産の情勢についての洞察を提供し、暗号資産に対する誤解の解消をサポートするとのことです。
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