プーチン大統領が独立を承認したドネツク人民共和国とルガンスク人民共和国とは

アゴラ 言論プラットフォーム

ロシアのウラジーミル・プーチン大統は21日、ウクライナ東部の独立派の反政府勢力が掌握する2つの地域を独立国家として承認しました。

プーチン大統領 クレムリン公式HPより

独立を承認したのは、ドネツク人民共和国とルガンスク人民共和国です。ロシアが今後、この地域に進軍する可能性が高まっています。

プーチン氏、ウクライナ2地域の独立を承認 軍派遣を命令 – BBCニュース
ロシアのウラジーミル・プーチン大統は21日、ウクライナ東部の独立派の反政府勢力が掌握する2つの地域を独立国家と承認した。

この行動に対して、国連や加盟各国は、ロシアを強く非難し、制裁を課すと述べています。

Russia strongly condemned at UN after Putin orders troops into eastern Ukraine
Ukraine’s foreign minister appealed for strong sanctions as the only way of stalling further Russian encroachment

また、米英両国は、ロシアによるウクライナ東部への侵攻は、より大規模な侵攻の前兆だという見方を提示しています。

ただし、安倍晋三元首相は国連が機能しないことを鋭く指摘しています。

岸田首相は、ロシアがウクライナに侵攻した場合の対応について「事態を注視しながら、G7をはじめとする国際社会と連携し、制裁を含む強い対応について調整する」と述べるにとどまりました。

侵攻には制裁含む強い対応を調整と首相(共同通信) – Yahoo!ニュース
 岸田首相は、ロシアがウクライナに侵攻した場合の対応を問われ「事態を注視しながら、G7をはじめとする国際社会と連携し、制裁を含む強い対応について調整する」と述べた。

第2次ミンスク合意が守られるかどうかということも焦点でしたが、あっさり覆されました。

ミンスク合意は、2015年にベラルーシのミンスクで調印された、東部ウクライナにおける紛争(ドンバス戦争)の停戦をするための協定です。ウクライナ 、ロシア 、フランス、ドイツがこの協定に署名していました。

ドンバスと総称されるドネツク地域とルハンスク地域

ドンバスと総称されるドネツク地域とルハンスク地域では、ロシアの支援を受けた分離主義者によって2014年にウクライナ政府の支配から離れ、独立した「人民共和国」を宣言していました。それ以来、ロシアは様々な手立てを使って分離主義者を支援してきました。

Explainer-What will Russian recognition of breakaway Ukraine regions mean?
Russian-backed separatists in the Donetsk and Luhansk regions – collectively known as the Donbass – broke away from Ukrainian government control in 2014 and pro…

2014年にロシアが、ロシア系住民の保護を名目としてクリミア半島を併合した手法に酷似しているという指摘もあります。

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