コントローラ付きのゲーミング向けAndroidタブレット「GPD XP」正式発表

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GPD XP

 中国・深センGPDは20日、コントローラを装備したゲーミング向けのAndroidタブレット「GPD XP」を正式発表した。

 同社が12日に存在を明らかにした製品で、画面を横にした際の左側にアナログスティックや方向キーなどを搭載し、独自ユーティリティで画面上に対応するボタンを割り当てて操作できる。

 右側はモジュラー設計で、磁石により着脱可能とする。MOBA向けのボタンがない単なるカバーに加え、5つのボタンを備えた「FPS」向けのモジュールと、クラウドストリーミングゲームやエミュレータで有用とするXbox/PS3互換のモジュールの3種類から選んで装着する。

 なおコントローラの接続は接点による有線接続で、無線にある遅延の問題やゲームとの非互換性の問題を解消しているという。また、アナログスティックはアルプス製で、スティック自体の押下によるL3/R3機能を実現した。

 タブレットとしては異例とも言える、47×58mmの純銅製ヒートシンクと、40×37mmのアクティブクーリングファンを備えることも明らかとなった。ファンをオンにするとSoCのコア温度を60℃以下に抑えることができると言い、ゲームプレイ中のサーマルスロットリングを防ぐとしている。

ゲーム向けのため、薄さや軽さよりも持ちやすさを追求したフォルム

ファンを搭載し冷却性を向上

 スピーカーはドイツAAC製のリニアステレオスピーカーを採用し、Bass素材のチャンバーにより容積0.9cc級を実現。デュアルコイル駆動のコーン紙により音量を確保したとしている。

 通信はIEEE 802.11acに加え、デュアルNano SIM(またはNano SIM+microSDをサポートし、4G通信に対応する。ただ「ゲームの妨げとなる電話機能」は削除したとしている。その一方で、Facebook MessengerやSkype、WhatsApp、WeChatなどを通じた通話は可能で、前面カメラも備える。

デュアルSIMをサポートするが、通話は非対応

 バッテリは7,000mAhで、20WのUSB PD充電をサポートし、2.3時間で満充電にでき、12時間のゲームプレイができるとしている。

 そのほかの仕様は、プロセッサがMediaTek Helio G95(Cortex-A76×2+Cortex-A55×6)、メモリはLPDDR4x 6GB、ストレージはUFS 2.1 128GB、ディスプレイは2,400×1,080ドット表示対応の6.81型IPSで、リフレッシュレートは60Hz、輝度は500cd/平方m、コントラスト比は1,500:1。OSはAndroid 11。

 インターフェイスはUSB Type-C、IEEE 802.11ac対応無線LAN(Wi-Fi 5)、Bluetooth 5.0、3.5mm音声入出力。4Gの対応バンド帯は1/2/3/5/7/8/12/17/20/26/28/34/38/39/40/41、3Gがバンド1、2Gがバンド3/8。

 筐体素材はLG-DOW 121Hと呼ばれるABS合成樹脂でUVコーティングを施した。本体サイズは205/216/233×83×18~41mm(幅×奥行き×高さ、モジュールにより幅が異なる)、重量は330g~370g。

 中国では9月中旬より予約開始し、10月にも出荷する予定。なお、製品写真を見る限り技適も取得しており、日本での販売も期待できそうだ。

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