消えちゃうぞー!と言われて初めて知った人も多そうですけどね。
米Gizmodo読者投票で今春見事「人類史上最強のアプリ」に選ばれたGoogleマップ。実にさまざまな便利機能が充実していますが、そのひとつが、自分の足しげく通う場所が地図上に表示される「タイムライン(ロケーション履歴)」です。
道順を忘れちゃったときにタイムラインの地図を開くと、ずらっと俯瞰できるので、とても助かるんですけど、3か月以上前のデータが削除される仕様へ改正に。Google(グーグル)から届いたメールの告知で明らかになりました。
告知を見たAndroid Authorityによると、2023年12月からロケーション履歴の保存先がクラウドから端末上に移行してたんですが、まもなくそれをやめるらしいんですね。具体的な時期については、11月19日と書いてるメールもあれば、12月1日と書いてるのもあってハッキリしません。古い履歴が消えると困る!という人は早めに手を打っといたほうがいいです。
古いデータを消さない方法
告知メールには古いデータを残すためのリンクも用意されているので、そこを押して手順に従えばOKです。リンクを辿ると、自分が削除するまで残しておくか、3か月より前のデータを自動削除するか、選ぶことができます。後者はドロップダウンメニューになっているので、もしかしたら3か月以外の期間を指定することも可能かもしれません。
ただ、実際に前者を選んだ人たちからは「自分が削除するまで残しておくほうを選んだのに全部消えちまってるー‼」という報告もあがっています。おいおい~。
それでも消える場合に備えてバックアップ
なもんで、Android Authorityでは念のため、Google Takeoutであらかじめバックアップをとっておくことをすすめています。バックアップをとるときには「ロケーション履歴(タイムライン)」にだけチェックを入れて、ほかは全部チェックを外すのがポイント。バックアップ取得後はメールが届くので、その指示に従います。
不便になることが、もう2つ
改正に伴って、次の2つことも起こります。
1.Webからタイムラインが閲覧不可に。
2.使用端末単体のタイムラインしか見られなくなる(ある端末にログインすると、その端末のロケーション履歴は閲覧できるが、そこからGoogleアカウントにログインしてほかの端末のロケーション履歴の閲覧は不可)。
なんかすごく急いだ改正に思える
かなり急な話なので、なんか普通じゃない空気を感じますよね…。改正日の日付けもマチマチなら、自分が消すまで消すなと言ってるのに消えたりとか、Googleらしくないぞ。
…と思ったら、米Gizmodoには「ジオフェンス令状に対抗したのかも」とコメントがついてて、あーそれならわかる、ってなりました。
ジオフェンス令状というのは、警察が事件発生当時現場付近にいた全端末からロケーション履歴を一斉に取り押える令状のこと。デモのときなどにも一斉摘発が可能になっちゃうやつです。
そんなに易々と大量の個人情報を警察に渡してたら、たまたま付近を通りかかった人まで巻き添えになるじゃん!と市民からお叱りを受けてますもんね、Google。関係ないかもしれないけど。