クルマのフロントガラス、大画面3Dモニターにするといいのでは

XR×自動運転の融合、こういうかたちもありそう。

ゴーグルもメガネも不要で3D映像を見る方法、最近はなにかと増えてきました。ニンテンドー3DSしかり、レンチキュラーレンズしかり、新宿駅東口の飛び出す猫も裸眼3Dの一種ですね。

そんな裸眼3Dをクルマ向けXRとして開発しているのが、株式会社DUAL MOVE。CEATEC 2024にて、未来の映像体験の一端を展示していました。

透明ディスプレイに3D映像を表示

こちらの透過型裸眼立体視ディスプレイ「tXR display Type I(OLED)」は、向こうが透けて見える透明のディスプレイ。白い円筒のオブジェクトがTOP画像のように動いていて、しかも3Dで飛び出るように見えるんです。「おぉっ」と感じるほどには近づいてきました。

ディスプレイ奥のLEDライトが見えることから、透明なのがわかりますね。そもそも透明のディスプレイってだけでもユニークなブツなのに、そこに3D映像を映すってのはかなり技術全部盛り。

裸眼なのに立体映像が見える秘密は、ディスプレイ下のアイトラッカーにアリ。透明ディスプレイを見ている人の目の位置を、このデバイスが認識しています。

トラッカーが見ている映像がディスプレイ左下に表示されていました。透明ディスプレイとの距離が適切でないとうまく立体映像が見えず、人の目をしっかり検知しているようです。

車窓XRとして、自動運転時代のコンテンツを模索

この透明ディスプレイ×裸眼3Dという体験は、来たるべき自動運転を見据えての体験として開発しているとのこと。移動体験が変化していくなかで、フロントガラスを新たなディスプレイとして考えているわけですね。

さきほどはOLEDではなくLCDを使った「tXR display Type I(LCD)」という別タイプや、miniLEDを使ったタイプなども。「未来の自動運転カーはフロントガラスでXR動画を見てたら目的地に着きますよ」とか、もうロマンでしかないな…!

Source: CEATEC 2024