女神転生、ペルソナを手掛けたチームの新作RPG『メタファー』は、過去作の魅力を詰め込んでいる

ペルソナシリーズや、女神転生シリーズを手がけてきたスタッフが贈る、完全新作RPG『メタファー:リファンタジオ』が、10月11日に発売。

本作の開発を手掛けるATLUS(アトラス)といえば、悪魔を仲間にして戦う斬新なゲームシステムとダークな世界観で人気の『真・女神転生』シリーズや、スタイリッシュなヴィジュアルと作り込まれたストーリーが魅力の『ペルソナ』シリーズなどを世に送り出してきました。

本作もコマンドバトルとアクションが融合した独自のバトルシステムを備え、ペルソナの開発陣らしい重厚な物語が楽しめます。

これまでの現代劇とは打って変わって、ファンタジー世界が舞台です。

ペルソナシリーズのスタッフが集結し、8年をかけて開発

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統治者を失い混乱に陥った王国。王位争奪戦が始まる中、王子にかけられた呪いを解くために旅を続ける主人公は、さまざまな種族との出会いを通して、自身も争奪戦へ身を投じていくことになります。王位を狙う多様な登場人物の思惑が入り乱れる、奥深い物語が描かれます。

本作の開発陣には、ペルソナ3~5を手がけたディレクターの橋野桂氏を中心とした、ペルソナシリーズや女神転生シリーズを生み出してきた面々が集結し、コンセプトアーティストには『NieR: Automata』の幸田和磨氏、”鎧戦車”のデザイン原案にエヴァンゲリオンの山下いくと氏が揃うという気合いの入れよう。

すでに公開されているトレーラーや体験版からは、アトラスが培ってきた叡智が存分に活かされていることが伝わり、とんでもない良作が出そうだとゲームファンから非常に注目されています。8年の開発期間をかけて作られた新作に期待が集まります。

過去作の叡智を詰め込んで生まれた完全新作

Image: ATLUS

まずやっぱり、アトラスらしいおしゃれなUIは最初に目につきます。ファンタジーの世界でありながら、JRPG的な描き方とは一線を画すような、クールな雰囲気が、設定画面も含めてゲームを盛り上げてくれるんですよね。

肝心のゲームプレイは、過去作のバトルをさらに洗練させたファスト&スクワッドという方式が取られています。フィールド上では敵を直接倒しながら、強敵にはコマンドバトルで挑むという独自システム。

RPGでどうしてもストレスに感じてしまう、ザコ敵とひたすら繰り返す経験値上げバトル。このシステムのおかげで、弱い敵相手にはストレスなくゲームを進められる一方で、強い敵とは歯応えある戦略的な戦闘を楽しめるようになりそうです。

Image: ATLUS

またペルソナといえば、現実世界の社会問題が物語の中に織り込まれていることも印象的です。本作でもその要素は踏襲され、人種差別やデマゴーグ、政治不安といった現代の私たちにも通じるテーマが、ファンタジー世界での出来事を通して描かれます。

個人的にアトラスゲームには、この辺りのナラティブクオリティの高さを一番期待しています。

対応機種は、Xbox Series X|S / Windows / PlayStation 5 /PlayStation 4 / Steamです。

ちなみに、ペルソナ同様、日付の概念やリアルな日常体験が用意されているのもポイント。過去作の魅力をアップデートしながら、JRPGの新たな可能性を追求し続けるアトラス渾身の一作を、ぜひ体験してみてください。