Anker、自社モバイルバッテリー2製品の自主回収を発表。海外で発火事故発生

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2024 9/21

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アンカー・ジャパン株式会社は9月17日、同社のモバイルバッテリーの2製品について、海外で発火等の事象が発生していることが判明したと発表しました。

日本国内では現時点で発生していないようですが、今後の被害拡大防止を第一優先とし、製品の回収ならびに交換を実施するとのことです。対象モバイルバッテリー回収に理解と協力を呼びかけています。

経緯

2024年7月、海外で対象製品が発火する事象が発生し、Anker グループのグローバル全体で出荷を停止。原因究明に向けて調査を実施した結果、製造過程の不備が発見されたため、Anker グループのグローバル全体での自主回収を決定。※日本での発生は現時点で0件

原因

同社が委託するセル製造サプライヤーでのバッテリーセルの製造過程において、負極集電体とタブリード(電極と外部の回路を接続するための端子)の溶着時に、サプライヤー側の現場判断でAnkerグループの規定を超えて摩耗したホーンを使用。その結果、該当箇所の固定が不十分なセルが一部発生し、負極集電体とタブリードの溶着不足による熱収縮が起こり、内部短絡に繋がりえる状況が発生したまま出荷がなされたため。

現在までの対応状況

  • 影響拡大防止のため、対象製品について、同社からの新規出荷および販売を停止
  • 現時点で影響範囲については確認完了
  • セル製造サプライヤーへの管理体制および社内での検品体制の更なる厳格化を迅速に進め、改めて体制の見直し、開発時の品質やテスト基準の厳格化を進める予定
  • セル製造サプライヤーに対してAnkerグループ側の管理および監督体制が不十分であったため、製造サプライヤーの選定基準の再度見直しならびにAnkerグループが定める規定を強化
  • 製品出荷前の検品における体制の見直しならびに検品項目の厳格化予定
  • セル製造サプライヤーにおけるAnkerグループ製品の製造過程にて、Ankerグループが定める規定に準拠するよう監査体制を強化

対象のモバイルバッテリー

以下の対象販売期間と対象製品のうち、下記のオンライン受付フォームよりシリアルナンバーを入力し、対象と判別された製品が対象です。

【対象製品 / 対象期間】

  • Anker Power Bank(20000mAh, 22.5W, Built-In USB-C ケーブル): 2024年1月12日から2024年9月17日
  • Anker 334 MagGo Battery(PowerCore 10000): 2024年2月1日から2024年9月17日

【対象製品】

Anker Power Bank
(20000mAh, 22.5W, Built-In USB-C ケーブル)
カラー:ブラック、ホワイト、ピンク、パープル
※グリーンは対象外
・背面に製品名「Anker Power Bank(20,000mAh, 22.5W, Built-In USB-C Cable)」、2行目の品番に「A1647」と記載
・USB-C端子のケーブルが一体型
・USB-Aポート×1、USB-Cポート×1、一体型ケーブル、20000mAhのモバイルバッテリー
Anker 334 MagGo Battery
(PowerCore 10000)
カラー:ブラック、ホワイト、パープル
※ピンクは対象外
・側面に製品名「Anker 334 MagGo Battery(PowerCore 10K)」、2行目の品番に「A1642」と記載
 ・USB-Aポート×1、USB-Cポート×1、10000mAhのマグネットで装着可能なモバイルバッテリー

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