新型「AirPods 4」はノイキャンよりも音質のアップデートにビビった。良い意味でAppleっぽくない音作り

AirPods Proとは違う性格。

iPhone 16やApple Watch Series 10に隠れて本日発売された新しい「AirPods 4」ですが、早速実機を購入して聞いてみました。

今までAirPods Proにしか搭載されていなかったアクティブノイズキャンセリングの機能はどうなのか? そんなことを確かめつつ音楽をかけてみたんですが、音を聴いてビビりました。なにこれ! めちゃくちゃ音いい!

僕のAirPods 4のファーストインプレッションは「ノイキャンも好きだけど、音質はもっと好き」。今すぐ最寄りのApple Storeか家電量販店に行って視聴してきて欲しいレベルです。

低音のハリがアップ。あえてProじゃなくてこっちで音楽を聴きたい

左からAirPods 4、AirPods(第3世代)、AirPods Pro

タイトルの「いい意味でAppleっぽくない」というのは、音作りが今までのAirPodsとかなり異なるということ。今まで複数世代に渡ってAirPodsシリーズを使ってきた方にとって、なんとなくAirPodsっぽい音ってありますよね。AirPods 4はその系譜から少し離れているように感じました。

具体的には低音に明らかな違いを感じます。ベースやキックドラムのサウンドが一番際立つ音になっていて、同じ音楽を聴いたときの印象がかなり変わります。

全体的にAirPods Proのようなバランスが取れた音作りからは離れていてジャンキーな感じです。こればかりは好みなのですが、僕はAirPods Proじゃなくて音楽はあえてこっちで聴きたいと思いました。動画は変わらずAirPods Proがいいかなと思います。

ぜひ視聴する際は、宇多田ヒカルさんの音楽を聴いてみて欲しいです。歌詞のなかの「疲れて」の「つ」とか、「スタート」の「す」、「一言」の「と」、「してみてもいいよ」の「し」など、⻭擦音(しさつおん、サ行‧タ行の一部の音)は耳がキンとするような印象です。

一方で低音域は、「こんなベースラインだったのか」と気づくこともありました。傾向がかなり分かりやすいと思います。

ノイキャンは完璧ではないが、オマケレベルでもない

左からAirPods 4、AirPods(第3世代)、AirPods Pro

プロではないAirPodsに初登場のアクティブノイズキャンセリングについては、かなり十分です。AirPods Proシリーズは密閉型、AirPods 4はオープン型という違いがあり、一般的には密閉型のほうがノイズキャンセリングがよく効くと言われています。

AirPods 4についてもその傾向は同じで、単純なノイズの軽減で言うとAirPods Proのほうが優秀です。「オープン型で密閉型レベルのノイキャンが実現!」みたいな魔法はありませんでした。

ただ、AirPods 4で事足りる場合がほとんどです。いわゆる“外界と遮断されるˮようなノイキャンではないですが、エアコンや冷蔵庫の「ブーーーン」「ゴーーーー」みたいな雑音に対しては、AirPods Proに近いレベルでカットされます。

むしろこれに関してはAirPods 4のほうが好ましい方も多いと思います。密閉型特有の耳が詰まる感じが苦手な方や、強すぎるノイキャンで頭が痛くなる方にとっては、今までやりすぎ感のあったノイズキャンセリングがもうちょっとカジュアルに使えるイメージです。

ケースが小さくて軽くて気軽な印象

左からAirPods 4(34.7g)、AirPods Pro 2(50.8g)

最後に地味に良かったところは、充電ケースを含めてとても軽いということです。

イヤホンをケースから取り出すとめちゃくちゃ軽い。悪く言えば今までのAirPodsに比べてチープ、よく言えば気軽な感じです。充電ケースを含めた時の使用時間は変わっていないので(30時間)、これはシンプルに技術の進化として良いなと感じました。


以上、興奮をお伝えするファーストインプレッションでした。

3連休のイベントに「AirPods 4を視聴しに行く」はいかがでしょうか? 発売当日の現場からは以上です。

Source: Apple