売れ筋上位は飲料水!インタセクト・コミュニケーションズ、WeChat Pay決済対応「ウォークスルー型」無人店舗

中国・台湾などの海外プロモーション・インバウンド支援を行うインタセクト・コミュニケーションズ株式会社は、Cloudpick Japan 株式会社と共同で、2024年3月7日(木)に関西圏として初※となるレジを通らないウォークスルー型の24時間無人店舗を関西国際空港近くのホテルにオープン(4月5日から日本で初めてWeChat Pay決済に対応)。無人店舗で購入された商品について調査(調査期間:3月7日〜6月10日)を行い、そのランキングを発表した。

■売れ筋上位は飲料水が占める
関西空港近くのホテル内にオープンした無人店舗では、主にインバウンドのお客さんに利用されている。約2ヶ月の調査期間で購入者の決済手段の90%近くがWeChat Pay利用者だった。WeChat Payへの対応はオープンから約1ヶ月後の4月5日からだったので、ほとんどの利用者がWeChat Payを利用していたことがわかった。また、今回の調査で売れ筋商品については、上位に飲料水(ミネラルウォーターなどの水)、清涼飲料水(乳酸菌飲料、乳および乳製品を除く、アルコール分が1%未満の飲料)が占める結果となった。

〇総合 – Top10
1. いろはす 天然水
2. サントリー天然水550ML
3. エビアン 500ML
4. いろはす シャインマスカット
5. 伊藤園 お~いお茶 緑茶 600ML
6. いろはす もも
7. TTS CRグレース3電子ライター
8. コカ・コーラ増量缶500ML
9. 農心 辛ラーメンミニカップ
10. サントリー 伊右衛門 特茶500ML

総合Top10に入った商品のうち、1位となったのは「いろはす 天然水」。2位が「サントリー天然水550ML」、3位が「エビアン 500ML」と上位3商品が「飲料水」でした。飲料水以外では、「いろはす シャインマスカット」などのフレーバーウォーターが2商品。「伊藤園 お~いお茶 緑茶」などのお茶が2商品でした。食品以外でTop10に入ったのは電子ライターのみだった。

〇お菓子 – Top3
1. 龍角散STのどすっきり飴120max
2. 龍角散ST龍角散ののどすっきり飴
3. アサヒF&H ミンティアCスマッシュ

〇その他食品 – Top3
1. 農心 辛ラーメンミニカップ
2. 寿がきや 奈良天理ラーメン
3. 丸善 国産若鶏ローストタンドリチキン

お菓子部門でのTop3では、のど飴の2商品とミントタブレットがランクインした。「龍角散」は、訪日中国人から『神薬』として評価の高い商品で、その人気がランキングにも反映されていた。その他食品部門では、総合でも9位だった「農心 辛ラーメンミニカップ」など、インスタントラーメンの2商品がランクイン。「辛ラーメン」は韓国企業のインスタントラーメンで、アジアだけでなく世界での人気が高く、日本の無人店舗での多くの利用者から支持されていた。

〇その他雑貨 – Top3
1. TTS CRグレース3電子ライター
2. サービス用電子ライター
3. エーザイチョコラBBライト

食品以外では、総合でも7位だった「TTS CRグレース3電子ライター」を含む2商品が電子ライターだった。中国やインドネシアなどアジアでは喫煙率※の高い国も多く、電子ライターの需要は高いようだ。

※出典:https://www.globalnote.jp/post-12880.html

■事業責任者からのコメント
関西国際空港近くのホテルにオープンした関西圏初のレジ不要ウォークスルー型24時間無人店舗の調査結果は、想定通りインバウンド客、特に中国からの旅行者が主要顧客層であることを確認しました。約2ヶ月の調査期間中、購入者の約90%がWeChat Payを利用し、飲料水が売れ筋商品上位を占めました。今後の展開として、地域のお土産品などインバウンド顧客向けの品揃えの拡充も検討しています。

同時に、IntaPayによる多様な国内決済手段対応により、インバウンド以外の顧客層をターゲットとした出店も可能です。今後は、大学や企業などの大規模組織内での導入や、既存路面店での補助的利用にも注力する方針です。顧客にとっては、レジ待ちなしで欲しい商品をいつでも購入できるメリットがあります。店舗側は人件費を抑えつつ営業時間を拡大でき、売上増加と運営コスト削減を同時に実現できる可能性があります。

この無人店舗モデルは、インバウンド市場のみならず、国内小売業全体に革新をもたらす可能性を秘めています。観光地や交通の要所、オフィス街、住宅地、教育機関など、様々な場所での展開が考えられます。既存の小売店舗における補助的な導入も期待され、繁忙時間帯の混雑緩和や営業時間外のサービス提供など、多様なニーズに応える解決策となり得ます。

今回の調査結果と今後の展開計画は、テクノロジーを活用した新しい小売形態が、インバウンド市場と国内市場の両方で大きな潜在性を持っていることを示しています。顧客満足度の向上と店舗運営の効率化を両立させるこの革新的なアプローチは、今後の小売業界における重要なトレンドとなる可能性が高いと言えるでしょう。

インタセクト・コミュニケーションズ株式会社 CTO 西中芳幸(にしなかよしゆき)氏

■調査概要
調査期間:2024年3月8日~5月9日(62日間)
購入者人数: WeChat Pay利用者(88.43%)、クレジットカード利用者(11.57%)

■ウォークスルー型無人店舗の特徴
・人件費削減:最大75%以上の削減が可能
・万引き防止:先進的で高精度なAI による商品、行動識別機能を用いた万引き防止システムを導入
・多言語対応:英語、中国語、韓国語、タイ語、ベトナム語など、インバウンド客に対応
・後払い決済手段:クレジットカード、WeChat Payなど多様な決済手段に対応

インタセクトとCloudpickは、この無人店舗の設置により、関西国際空港を利用する国内外の旅行者に便利で快適な買い物体験を提供し、日本の小売業界に革新をもたらすことを目指している。

インタセクト・コミュニケーションズ株式会社

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飯田 結太
プレジデント社
2021-04-13