スピーカーで有名なSonosから、初のヘッドホンが登場!
Sonosがハイエンドのヘッドホンを開発していることはずっと噂され続けていましたが、このたびついに!「Sonos Ace」がお披露目です。ニューヨークで開催されたイベントで、実際に見て触ってきました。
価格は日本で74,800円(アメリカでは450ドル)で販売。ソニーのWH-1000XM5やMaster & DynamicのMW75などの高級ヘッドホンと同等の価格帯です。
CEOのパトリック・スペンス氏は、快適さ、アクティブノイズキャンセリング(ANC)、そして音質の3つのデザインポイントをAceで実現したいと話しました。
重さは312gで、ソニーのフラッグシップのヘッドホンの250gと比較しても、めちゃくちゃ軽いというわけではありませんが、ヘッドバンドとイヤーカップに使用されているプラッシュメモリーフォームは非常に快適です。長時間使用の評価はできませんが、短時間付けた限りでは、重さの分散のバランスが良いなと思いました。
上品なデザインで感触も良い
デザインも洗練されていると思いました。
重くならないように金属の使用を最小限に抑え、豊富なパッドを搭載しています。プラッシュメモリーフォームには快適なヴィーガンレザーで包まれていてます。金属は、ヘッドバンドとイヤーカップを延長するバンド部分、コントロール部分のみに使われていて、見た目も感触も気に入りました。ミニマルで上品なデザインが、ヘッドホンに華やかさを与えてくれます。
バンドのヒンジがイヤーカップの内側に隠れているのも良いですね。Sonosによると、髪に引っかからないようにするために設計したそうです。JBLのフラッグシップモデル「Live 770NC」は、頭から外そうとするたびに髪の毛が引っ張られましたが、Aceではそのような問題もありませんでした。
イチオシはSonos Arc サウンドバーとの連携機能
ヘッドホンに再生、通話、テレビのオーディオ切り替えを操作するコントロールキーが搭載されていて、それを押すと、Sonos Arcからのテレビ音声をSonos Aceに瞬時に切り替えることができます。Sonosのエコシステムに投資する余力があるならば、これは素晴らしい機能だと思います。
ノイキャンも優秀、アンビエントモードも問題なし
10分間のテストオーディオを聴きながら、会場にあった複数のSonos 300スピーカーから再生される重低音のホワイトノイズの中で試しました。Aceのノイズキャンセリング機能は優秀で、アンビエントモードも周囲の状況を把握するのに問題ありませんでした。
バッテリー寿命に関しては、Sonosはフル充電でANCをオンにした状態で30時間持続、またANCをオフにするとさらに25%増しで持続するとのこと。限られた環境での試用しかしていませんが、今後実際に試してみるのが楽しみですね。
Sonos Aceは、Sonosのウェブサイトで予約注文を受け付ける予定です。
Photo: Dua Rashid / Gizmodo US