ネットで無料航空券をもらった。勢いで海外に行ってみたら…

ご利用は計画的に。

昨年、香港を拠点とするキャセイパシフィック航空が日本と香港の往復チケットを抽選でプレゼントする企画ワールド・オブ・ウィナーズ」を実施していました。

興味本位で応募してみたところ、奇跡的に当選。無料航空券で香港に行けるということで、特に何も考えないままGOしてみたのですが…反省の旅となりました。

お得感はすごかった

せっかくの無料航空券を無駄にするわけにはいかなかったので、香港ディズニーランドでナイトショーを見ることと映画オッペンハイマー』を劇場で見ることを目的に行ってきました。燃油サーチャージと手数料諸々で(約2万3,000円)は別途かかりましたが、それでもお得すぎる気分です。

搭乗した飛行機ですが、同列および前後に搭乗客がいないというまさかのガラガラ具合。本キャンペーンの当選者は1万2,000人いたため大混雑を予想していましたが、ほぼ満席だったのは帰りの便のこと。今思えば当選した1万2,000人は全員ソロ当選だったというのはなかなかシュールでした。

ちなみにこの時点ではディズニーランドのチケットと宿泊するホテルを予約した以外、特に何も考えず香港に向かっていたので、現地に到着してからいろいろ調べればどうにかなるだろう精神でいました。

…その結果、さまざまな問題に直面することになりました。

円安の影響に震えるハメに

現地に到着して最初に驚いたのが、なんといっても円安の恐ろしさ。これまで何度もネットやテレビで円安が止まらないと見聞きはしてたものの、いざ自分が現地で両替をしたり、商品を購入するとき日本円にして換算すると円安の恐ろしさをリアルに肌で感じました。

たとえば、香港ディズニーランドで購入した水のペットボトルは1本30香港ドル。旅行当時のレートは1HKDドル=19円だったので、日本円にして約570円。テーマパーク価格とはいえ、正直この値段には心底驚きました。

また、平日夕方にショッピングモール内の劇場で鑑賞した映画『オッペンハイマー』のチケット料金は大人125ドル(約2380円)、MサイズのソフトドリンクとLサイズのポップコーンがセットで75ドル(約1430円)でした。これはもうブルーレイディスクが1本買える値段です。

ちなみに映画『オッペンハイマー』は3月29日(金)に日本での公開が決定していますが、確かに賛否両論が別れるのも納得できる印象でした。原爆の父と呼ばれるオッペンハイマー氏の苦悩、そして核兵器より恐ろしいのは人間だということがクリストファー・ノーラン監督によって描かれたすさまじい作品でした。

暑さにやられた

また、香港の気候ですが完全に甘くみてました。10月始めに訪れたとはいえ、日中はもちろん陽が沈んだ夜8時でさえも気温は28度、湿度は78%とムシムシした気候。

個人的に寒さよりも暑い方が苦手かつ人一倍汗をかきやすい体質なので、服装に関しても通気性抜群の服を事前に準備するべきだったなと。

日中は南国の気候に近いような感じで、特に若い人たちを中心に男女問わず日傘を使っている人が多かったのはとても印象的でした。

食べものが合わなかった

香港フードといえば飲茶やお粥、海鮮料理などが有名のようですが、香辛料が強い食べ物は苦手なため、正直、食べものには苦労しました。中国の大型連休(国慶節)と旅行日程が重なっていたためか、飲食店は昼夜問わず混雑していました。

甘いものは好きなので、エッグタルトやマンゴープリンといった香港スイーツは最高の一言でしたが。特に印象的だったのが、豆腐花というスイーツ。あたたかい豆腐に甘味料をかけて食べるのですが、毎日でも食べたいと思えるくらいおいしかったです。

いろいろありましたが、豆腐花を食べれただけでも、香港に訪れた価値があったとは思います。

異国を歩くのは楽しくはあった

今思い返すと繁華街の規模が大きければ大きいほど、日本語の看板をよく目にした気がします。なかにはちょっと怪しげな看板も目にしましたが、そういう意味ではワクワクに満ち溢れた光景でした。

旅行前にiPhone 15 Proを手に入れることができたため、建造物や街の様子をたくさん撮影してました。個人的に1番お気に入りの映画は『ダークナイト』なのですが、ちょうど右の写真の高層ビルはバットマンが屋上から飛び降りるシーンで登場したと知ったときはかなり興奮しました。

香港は歴史を感じさせる古い街並みから最新のトレンドを取り入れたショッピングモールなどが存在しましたが、目の当たりにする光景が場所によりまったく異なって強く印象に残りました。

もっとリサーチしておけばよかった…

Photo: はらいさん

無料チケットが当たったということで、無計画のまま香港に訪れましたが、最低限のリサーチは旅を全力で楽しむためにも必ずするべきだと旅行を通して強く実感しました。

今回は運良く無事に旅を終えることができましたが、エキサイティングだけを求めて無計画のまま旅をするのはときに無謀すぎることもよく分かりました。また海外に行く機会があれば、次回は事前準備を万端にして向かおうと思います。

さて、次はどこに行こうかな。

Source: キャセイパシフィック航空, 映画『オッペンハイマー』公式