ガチなテレワーカーたちへ。半日つけても大丈夫なヘッドセットを探してみた

GIZMODO

この記事はライター個人の感想であり、ホモ・サピエンスそれぞれ異なる頭蓋骨や耳のサイズ、耳たぶの厚さによって効果・効能が異なると思われます。

打ち合わせといったらZoomかMicrosoft Teams。そんな日々を送っているテレワーカーの皆さま。自分の声を届けて、相手の声を聴くためのデバイスは何をお使いでしょうか?

ノートPCやスマホの内蔵スピーカー&マイク? そっ、それだと声が聞き取りづらいと言われたり、聞こえにくいなあと思ったことはありませんか? えっ? いや通信状態でも影響は出ますけど、デバイスによる差も大きいんですよ? さあゲーミングヘッドセットの沼にようこそ、ここへ。クックック。

と言いたいところですが、6時間とか8時間とか仕事中つけっぱなしすることを考えると、オーバーヘッドタイプのゲーミングヘッドセットは重くて首コリや肩コリが進行しちゃう。そこで身体への負担が低い軽量なオーディオデバイスのなかから、半日つけ続けていても快適で、マイクとスピーカー部の音質がいいモデルを探してみました。

AfterShokz「OpenComm」4点:BGM聞きつづけてたら酔ってきた

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Photo: 武者良太

声の聞き取り音質 ★★★★

マイク音質 ★★★★★

つけごこち ★★★(メガネかけていると ★★)

骨伝導ヘッドセットのオーソリティといえるAfterShokz。テレワーク全盛期に入ってからコイツに手を伸ばした方も多いでしょう。格安な骨伝導ヘッドセットは振動ユニットが大きくて軟骨に当てやすいため装着が簡単な反面、振動が弱め。しかしブームマイクつきの「OpenComm」をはじめとしたAfterShokz製品は振動ユニットがコンパクト。皮下脂肪が薄く蝸牛内の有毛細胞に振動が伝わりやすい位置に合わせないとなりませんが、振動が強めで声がシャープに聴こえるというメリットがあります。マイクも口元近くにくるため、S/N比が高い声を捉えてくれます。

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Photo: 武者良太

注意すべきは、その振動の強さ。ミーティング以外の時間帯にBGMを聴きつづけていたとき、水をくもうと椅子から立ち上がった瞬間にクラっときた。あれ、船酔いっぽい。ずーっと休みなく振動が伝わってきていたから、僕のガラスの三半規管がおつかれになっちゃったみたい。

ノーBGMで、ぶっといフレームのメガネをかけているのでなければおすすめです。なんならイチオシといってもいいくらいだ。

ambie「AM-TW01」2点(参考点):痛ったったった。耳デカさんは要注意

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Photo: 武者良太

声の聞き取り音質 ★★★(音道の向きがずれていた可能性極大)

マイク音質 ★★(マイクの向きがずれていた可能性極大)

つけごこち ★(マジで個人の耳の形・大きさに寄る)

勾玉の変形スタイルのようなデザインは機能に拠るもの。耳輪の部分に挟み込み、オープンな状態で音を聴くことができる「AM-TW01」。カナル型イヤホンの耳穴拡張感はなく、耳穴に汗がたまることもない。身体への負担、低いじゃない! いいじゃない!

と、思っていました。使ってみるまでは。

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Photo: 武者良太

クリップ部の隙間が少ないし、アーム部はガチガチ。歩きながら使っても外れないようにということなんでしょうけど…自慢ではありませんが、僕、耳が大きめです。そのため耳輪のどの部分につけても、痛みが走る。30分ぐらいセッティングを繰り返したけど、シンデレラフィットな場所が見つからなかった。

それでも痛みの少ない場所に合わせてみるも、AM-TW01の音道部が耳穴に向いていないようで声が小さい。マイクの音声もよくないって言われた。これはスイートスポットを外して装着しちゃってるヤツだ。残念ながら僕の耳には合わなかったということで点数が低くなってしまいました。

Apple「AirPods」4点:すでに持っているならコレでいい

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Photo: 武者良太

声の聞き取り音質 ★★★★

マイク音質 ★★★★

つけごこち ★★★★★

Notカナルで、完全ワイヤレスで、マイクもついていて。すべての条件を兼ね備えたイヤホンとして「AirPods」さんに登場してもらいましょう。はい。申し分ございません。オーディオのクオリティで見ると割高感あるけど、コミュニケーションデバイスとして見るならば鉄板イヤホンです。

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Photo: 武者良太

歩きながら使うと耳から外れやすいというネガポイントも、自宅で仕事中に使うなら取り外しやすいという利点にクラスチェンジ。MacだけではなくWindowsでも普通に使うことができるので、すでに持っている人はお試しください。

JLAB Audio「Rewind」3点:軽くて安くてご立派です

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Photo: 武者良太

声の聞き取り音質 ★★★

マイク音質 ★★

つけごこち ★★★★★

70’s、80’sのヘッドホンのような、オレンジ色のスポンジが存在を表明しまくっている「Rewind」、君かわいいね。オーディオの音質はあまり気にしないように。低域がスカ気味でチャキチャキした音だから。でもテレミーティングで声を聴くなら全然アリ。マイクは感度が低いのか、声が小さいと言われることがありました。PC側でボリュームを大きめにしておかないとダメですね。

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Photo: 武者良太

側圧はそこそこ強いんだけど、ステンレスバンドがそこまで固くないので、自分の頭部のサイズに合わせてぐいっと曲げちゃえば問題なし。軽くて装着感もいいし、コミュニケーション用として割り切るならアリでいいと思う。

シャープ「AUQOSサウンドパートナー」4点:マイクが良ければ神機といえた

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Photo: 武者良太

声の聞き取り音質 ★★★★

マイク音質 ★★★

つけごこち ★★★★★

ネックバンドスピーカーのなかでも面白い1品。AUQOSブランド品ということもあってかテレビに接続して、テレビの音声を首元から鳴らせるトランスミッターもついてくる。いいセンついています。音質は軽め。でもボディも軽め。半日くらいならぜんぜんヨユーです。低音が聞こえにくい音質も声を聴く目的ならまったく問題ないですし。

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Photo: 武者良太

ただ、残念なのがマイク。前述した「Rewind」ほどではありませんが、ちょいと声が小さい。地声が大きな人であれば問題ありませんが、小声な人だとやっかいと感じるかも。声の音質そのものは十分に及第点。声に含まれているニュアンスも赤裸々に伝えたい、なんならアカペラで歌いたいというのでなければ問題ありません。

結果として、AfterShokz「OpenComm」、Apple「AirPods」、シャープ「AUQOSサウンドパートナー」の3モデルが4点で同列一位となりました。でも星の数そのものだとAirPods is No1。ただお値段高めのアイテムなので、コミュニケーション用に買うにはもったいないところもあります。なので、これから買うならAfterShokz「OpenComm」かシャープ「AUQOSサウンドパートナー」がいいんじゃないかな。

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