目指したのは『ライブを超えたライブ』体験!福山雅治監督作品「FUKUYAMA MASAHARU LIVE FILM 言霊の幸わう夏 @NIPPON BUDOKAN 2023」ドルビーシネマ版、特別上映会&トークセッション

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2024年1月19日(金)から全国で上映開始される「FUKUYAMA MASAHARU LIVE FILM 言霊の幸わう夏 @NIPPON BUDOKAN 2023」は、2024年1月12日(金)より、世界最先端・最高級のDolby Cinema(以下、ドルビーシネマ)他での先行上映を行う。ドルビーシネマでの上映開始を前に、報道関係者向けに一足早くドルビーシネマ版の特別上映会が1月9日(火)に実施された。

当日は、本作品の音響制作を担当した株式会社ソナ制作技術部 サウンドデザイナー / リレコーディングミキサー 染谷 和孝氏、株式会社ミキサーズラボ 代表取締役社長 レコーディング、ミキシングエンジニア 三浦 瑞生氏、株式会社ヒューマックスシネマ HAC事業部 リレコーディングミキサー マネジャー 嶋田 美穂氏が登壇し、最新の音響技術であるドルビーアトモスでの音響制作の過程などの話があった。

■『ライブを超えたライブ体験』を実感できる
イベントは、ドルビージャパン株式会社 シネマ&コンテンツソリューション部 部長 尾崎 卓也氏の挨拶から始まった。
福山雅治監督作品「FUKUYAMA MASAHARU LIVE FILM 言霊の幸わう夏 @NIPPON BUDOKAN 2023」は2024年1月19日(金)より公開されるが、それに先立ち、1月12日(金)よりドルビーシネマでの先行上映を30スクリーンにて行う。

ドルビーシネマは映像と音響のパワフルな技術に、卓越したシアターデザインが組み合わせられることにより、映画館を最高に魅力的なシネマ体験を届ける空間へと変えることができる。

ドルビーシネマは、大きく3つの特徴がある。

1. 最先端の光学・映像処理技術を採用したドルビービジョンプロジェクションシステムによって、広色域で鮮明な色彩と幅広いコントラストを表現するハイダイナミックレンジ(HDR)映像を実現する。

2. 立体音響技術のドルビーアトモスは、これまでにないリアルなサウンドでシアター館内を満たし、縦横無尽に空間内を移動させることで、今まで体験したことが無いような没入感を味わうことができる。

3. ドルビーシネマのシアター内は、材料が厳選され、音響デザインおよび座席配置が最適化されています。エントランスにはAVP(オーディオ・ビジュアル・パスウェイ)と呼ばれる巨大なモニターによって、シアターに入る瞬間から作品の世界観に入ることができる。

※Dolby、ドルビー、Dolby Atmos、Dolby Cinema、Dolby Vision、およびダブル D記号は、アメリカ合衆国とまたはその他の国におけるドルビーラボラトリーズの商標または登録商標。その他の商標はそれぞれの合法的権利保有者の所有物。

「ドルビーアトモスもドルビービジョンも、最後の仕上げを劇場と同じ環境で仕上げています。制作者の方が意図したかったことを正確に劇場に届けて、さらに体験していただくことができます。」(尾崎氏)

尾崎氏によれば、福山氏は映像面で力を入れたかったことが、2つあったのこと。

1つめはステージ上でパフォーマンスする自身。ライブを演出する照明の見せ方であり、とくに青色の表現を工夫した。ドルビーシネマ版では、ドルビービジョンが持つ圧倒的なコントラスト比と豊かな色彩表現により、この点の効果が顕著に現れているという。

2つめはフィルム感を出したいということ。フィルムライクな粒子感やハレーションの表現がドルビーシネマ版では、遺憾なく発揮されているという。作品の中でライブのシーンと、そこに挿入されるイメージのシーンが出てくるが、それぞれのシーンでフィルム感も異なっているとのこと。

「ドルビーシネマ版を見ていただくと、福山さんが目指した究極の『ライブを超えたライブ』体験というものがご実感いただけると思います。ただ視聴する作品ではなく、体験する作品に仕上がっています。」(尾崎氏)

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ドルビージャパン株式会社 シネマ&コンテンツソリューション部 部長 尾崎 卓也氏

■どこまで皆さまが体験できるか
引き続き、株式会社ソナ制作技術部 サウンドデザイナー / リレコーディングミキサー 染谷 和孝氏から、ドルビーアトモスについての解説があった。
ドルビーアトモスは従来のサラウンドサウンドに加え、レイヤーの追加により、リアルなサウンドが体感できる空間オーディオテクノロジーだ。シネマとホームの2種類があり、今回の作品ではシネマを採用している。

「簡単に説明すると、映像に128トラックのレコーダー・プレイヤーが付いていると思ってください。正確には127トラックで福山さんの作品を表現することになります。」(染谷氏)

福山氏からのリクエストは、『まるでライブを見ているような疑似体験』ではなく、『ライブを超えたライブ』体験だった。具体的には、福山氏自身の体験、ステージに立っている時に聞こえる歓声など、脳内にある『理想のライブの音』を、ドルビーアトモスを駆使して表現ことだった。このリクエストに応えるため、柔軟に対応できるチームワークが必要だったという。

「福山さんが目指された『ライブを超えたライブ』体験を、どこまで皆さまが体験できるかというのが、私たちの非常に興味深いところでございます。ぜひ、(作品を)見終わって、いろいろご感想をいただきながら、どのように音響制作を進めていったかを、いろいろとお話しさせていただければと思っております。」(染谷氏)

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株式会社ソナ制作技術部 サウンドデザイナー / リレコーディングミキサー 染谷 和孝氏

■『ライブを超えたライブ』体験を実現
株式会社ソナ制作技術部 サウンドデザイナー / リレコーディングミキサー 染谷 和孝氏がMCをつとめ、株式会社ミキサーズラボ 代表取締役社長 レコーディング、ミキシングエンジニア 三浦 瑞生氏と、株式会社ヒューマックスシネマ HAC事業部 リレコーディングミキサー マネジャー 嶋田 美穂氏によるトークセッションが実施された。

「FUKUYAMA MASAHARU LIVE FILM 言霊の幸わう夏 @NIPPON BUDOKAN 2023」は、2023年8月10~13日に行われた武道館ライブを収録した作品だ。三浦氏が音楽ミックス、染谷氏と嶋田氏が効果音制作+リレコーディングミックスの作業を行った。

染谷氏によれば、こうした音響制作チームの構築には、次の3つのメリットがあるという。
・複雑な作業を分割担当することで効率化アップ
・作業に対して柔軟な発想を持つことができる
・異なる視点から細かなチェックを行うことができる

今回、福山氏からのリクエストである『ライブを超えたライブ』体験を実現するため、様々な取組みが実施された。三浦氏にによれば、福山氏との事前の打合せから、ライブ時はお客さんの声が天井から降ってくるようなイメージであることがわかり、オーディエンスマイクを細かく配置。とくに高さ方向は武道館の音の再現に必要なことから、2階席と3階席のマイクを強化した。オーディエンスマイクだけで計28本のマイクを使用することになった。アンビエントマイクの配置や本数についても綿密に計画を練った結果、最終的に128本のマイクを使用することになった。福山氏のあとから要望を考慮して、オーディオトラック数は480トラックにも及んだという。最終的には111トラックにまとめて、染谷氏と嶋田氏に作業を引き継いだ。

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アトモスの音響制作では、ライブの雰囲気を壊さず没入感を高めながらオーディエンスの演出が必要になる。不足しているオーディエンスを追加したり、近すぎる拍手や大きすぎる歓声などを除去したりと、かなりの手間が掛かった。こうした努力の甲斐があり、福山氏が目指す『ライブを超えたライブ』体験を実現することができた。

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トークセッションの様子

■ひと言コメント
サウンドデザイナー 染谷 和孝氏が語る!福山雅治監督作品『FUKUYAMA MASAHARU LIVE FILM 言霊の幸わう夏 @NIPPON BUDOKAN 2023』への想い


YouTube:https://youtu.be/NEd2IhS9BcI

レコーディング、ミキシングエンジニア 三浦 瑞生氏が語る!福山雅治監督作品『FUKUYAMA MASAHARU LIVE FILM 言霊の幸わう夏 @NIPPON BUDOKAN 2023』への想い


YouTube:https://youtu.be/7c0hl9hRY2c

リレコーディングミキサー マネジャー 嶋田 美穂氏が語る!福山雅治監督作品『FUKUYAMA MASAHARU LIVE FILM 言霊の幸わう夏 @NIPPON BUDOKAN 2023』への想い


YouTube:https://youtu.be/fFJGEdRFaYM

<FUKUYAMA MASAHARU LIVE FILM 言霊の幸わう夏 @NIPPON BUDOKAN 2023>
1990年のデビューから歌手活動 30年を越え、名実ともに日本を代表するアーティスト・福山雅治が、2023年夏に開催した「言霊の幸(さき)わう夏 @NIPPON BUDOKAN 2023」。3年半の時を経て“観客の声”が帰ってきた自身にとっても大切な瞬間を、福山自ら監督を務め映画化。実際のライブを、40台以上のカメラで 360°全方位、日本武道館史上初となる、アリーナに観客を入れた状態でのドローン撮影((※)を実施するなどハイクオリティの映像が収録された。

さらにドルビーアトモスの最高の音響技術を駆使し、細部に至るまで徹底的に拘って理想の音の表現を追求した。
本作を制作する上で福山が目指したのは、<まるでライブを見ているような擬似体験>では無く、<“ライブを超えたライブ”体験>。さらに本作には、映画ならではのストーリー性も盛り込まれており、俳優の柊木陽太(ひいらぎ・ひなた)が演じる「少年期の福山雅治」が作品の鍵を握る。
※ドローン撮影は会場の規定に沿った形で実施している。

s【ポスタービジュアル】『FUKUYAMA MASAHARU LIVE FILM』

特別上映会の会場は最新鋭での音響設備であることもあり、「FUKUYAMA MASAHARU LIVE FILM 言霊の幸わう夏 @NIPPON BUDOKAN 2023」ドルビーシネマ版は低音域がよく響き、さながらライブ会場にいるようなリアリティだった。まさに『ライブを超えたライブ』体験ができる作品だった。興味を持った人は、ぜひ、この機会にドルビーシネマ版を体験しよう。

『FUKUYAMA MASAHARU LIVE FILM 言霊の幸わう夏 @NIPPON BUDOKAN 2023』
ドルビージャパン

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