身の丈に合ってちょうどいい!「GeForce RTX 4060 Ti StormX 8GB」を試す

少し前までは半導体不足の影響などによりグラフィックスカードが高騰していた。しかし最近では価格も落ち着いてきて、エントリー向けモデルも5万円台で購入できるようになるなど、手に入れやすくなってきた。そこで今回はPalitの「GeForce RTX 4060 Ti StormX 8GB」(実売5万9800円 税込み)についてベンチマークテストを実施し、その実力を測ってみたのでご紹介していこう。

RTX 40シリーズは性能が高い順から「RTX 4090」「RTX 4080」「RTX 4070 Ti」「RTX 4070」「RTX 4060 Ti」「RTX 4060」「RTX 4050」となっており、4060 TiはRTX 40シリーズの中でもエントリー向けに位置している最新のGPUだ。最新のAda Lovelaceアーキテクチャで構成されており、「NVIDIA DLSS 3」というディープラーニングを利用したAIグラフィックス技術により、描画能力を高めている。このため「RTX 4090」は前世代の「RTX 3090 Ti」よりも2倍から4倍の性能を実現している。

ではどの程度の性能向上が見られるのだろうか。定番のベンチマークテストである「3DMark」より、DirectX 12の性能を測る「Time Spy」、Direct X11の性能を測る「Fire Strike Extreme」「Fire Strike」、軽量版DirectX 12の性能を測る「Night Raid」の4つについて実施した結果が以下のグラフだ。なお、比較として1つ前の世代のグラフィックスカードである「GeForce RTX 3060 Ti Dual」について同様のベンチマークテストを実施している。

結果を見ると分かるが、高性能を要求するTime Spy、Fire Strike Extreme、Fire Strikeでは15%程度の晴雨の向上が見られる他、Night Raidでも7%程度の性能向上が見られた。GeForce RTX 3060 Ti Dualの価格は5万4980円なので、4000円ほどプラスするだけで得られる効果としては高い物があるといえる。

これからグラフィックスカードの購入を検討しているのであれば、GeForce RTX 4060 Ti StormX 8GBは購入を検討する価値のあるグラフィックスカードだ。世界情勢の不安定さが増している現在では、価格が落ち着いている今こそ、最新のカードを購入するタイミングなのかもしれない。

テクニカルライター 今藤 弘一

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