ドムドム「とろけるチーズカレーバーガー」はもっと注目されるべき / 確かな独自性で、凄く未来への可能性を感じる

ロケットニュース24

最近ちょっと気になっているバーガーがあった。ドムドムバーガーが6月24日から販売を開始していた「とろけるチーズカレーバーガー」だ。

ドムドムは都内の店舗全てが私の活動圏から遠い。そのため今まで1度も行ったことがなかったのだが、この新作バーガーには何かありそうな気がしていたのだ。

いよいよ試したくて仕方が無くなったので、一番近い銀座の店舗で食べてみることに。

・ドムドム

店内に入ると、さっそく壁に目当てのバーガーのメニューが。お値段は1000円。


人生初のドムドムでもあるので、いちおうメニューもチェック。


へぇ、ドムドムってこういう感じなのか。なかなかにオリジナリティのあるメニュー。他社とはあまり被らなそうだ。恐らく狙ってる客層も、マックやモス等とは違うのだろう。


・カレー

店員さんの動きや厨房の様子をそれとなく見ていたが、アメリカのダイナーのような感じで、そこそこガチに調理するスタイルなもよう。オーダーから待つことしばし、出てきたのがこちら。


ケチャップの横に、寿司についてくるのと同じようなガリが付属している。興味深い。


メインの「とろけるチーズカレーバーガー」をもっとよく見ていこう。構造はこんな感じ。


パティはそんなに大きくないタイプ。メインはあくまで、その下のカレーの入ったコロッケ的部位なのだろう。野菜のフレッシュ感もグッド。

ちなみにバーガーはドムドムの旗で串刺しにされており、横にしても崩れない。


断面をチェック。ナイフがあくまで食器としてのナイフなので、切るというよりは潰すような感じになってしまった。


それでも何となくこのカレー入りのブツがどんなものかはわかるだろう。


メニューには “カレーをサクサクに揚げたフライ” とあるので、カレーコロッケか、カレーパンみたいなものかと思っていた。しかし実態はそのどちらとも微妙に違っていることが発覚。

コロッケやカレーパンよりも衣の強度が貧弱で、内部のカレーのリキッド感が、マジにカレーなのだ。液体のカレーを絶妙なテクニックで、うまいこと揚げている。

このオリジナリティは結構強いぞ。食べた感じも独特で、完全に新しいタイプのカレー系バーガーに仕上がっている。

クリームコロッケとも違うし、強いて言えば、バターを揚げたヤツに近しい食感だろうか。地味と言えば地味だが、しかしこの食感の独自性はマジだ。

トータルのバーガー自体のウマさは、まあそこそこって感じで、そんなに大騒ぎするほどの領域にあるとは思わない。しかし、このカレーのフライと、その食感については、大いに注目に値すると思う

なんというか、可能性を感じるのだ。例えば同じ技術でグラタン系を仕込んでもいいだろう。マックのグラコロとは食感が違うので、グラコロの時期に馬鹿正直にグラコロの模造品で勝負せず、グラタンのフライをぶつけたりしたら面白い勝負になると思う。

あるいはシチュー系を仕込むなどしても興味深い結果が得られるかもしれない。他にも、ある程度の粘度を持つ液状のものであれば、同じ技術で何でもかなりのリキッド感を維持したままバーガーに組み込める気がする。これはバーガー界に密かに生まれた革新の芽……かもしれない。

参考リンク:ドムドムハンバーガー
執筆:江川資具
Photo:RocketNews24.

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