井上尚弥と対戦のフルトン、試合延期の影響は? 本人「恩恵」主張も…識者「本当の戦いは来日してから」

J-CASTニュース

   プロボクシングのWBC・WBO世界スーパーバンタム級王者スティーブン・フルトン(米国、28)が2023年7月5日にインスタグラムを更新し、7月25日(東京・有明アリーナ)に控える井上尚弥戦に向けて「日本行きの準備はできている」とのコメントを投稿し、順調に仕上がっていることを報告した。


  • 井上尚弥選手(写真:山口フィニート裕朗/アフロ)

6月中旬に拳痛め試合を延期

   フルトンは7月1日に公開された米ボクシング専門メディア「ボクシングシーン」(WEB版)のインタビュー記事の中で、試合が延期されたことで「恩恵」を受けたと明言。当初5月7日の日本開催を予定していたが、井上がスパーリング中に拳を痛めたため7月25日に延期になった。

   同メディアによると、フルトンは「(延期になったことで)実際より多くの時間ができたし、より集中し、対戦相手のことを考え、自分が下す決断や調整について考えることができた」とし、キャンプ中により多くのスパーリングパートナーと練習することができたことを明かした。

   当初より多くの準備期間を得て「打倒モンスター」に自信を見せるフルトン。ボクシングの専門家は試合延期が両者に与える影響をどのようにみているのか。J-CASTニュースは、数多くの世界王者を育てマッチメイカーとして多くの世界戦を手掛けたTMKジムの金平桂一郎会長(57)に話を聞いた。

   フルトン戦延期が発表されたのは6月22日。所属ジムの大橋秀行会長(58)が横浜市内で行った会見で明かした。スポーツ紙などの報道によると、井上は6月中旬に行ったスパーリングで拳を痛めた。骨に異常はなく腱に炎症がみられため、大橋会長が大事を取って延期を決断したという。

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