茹で上がりの時点で見えた未来【家そば放浪記】第158束:日本橋ふくしま館で買った、あらい屋製麺所『白河 関のそば』税込227円(1人前114円)

ロケットニュース24

関のそば」との文字を見て、私は一瞬混乱した。というのも、私の中での「関」は、刃物のまちとして有名な岐阜県は関市のことであり、一体どうして「ふくしま館」で岐阜の蕎麦が……とパニクってしまったのだ。

しかし、調べてみたら全然ちがった。この蕎麦が言う「関」とは、岐阜県関市の事ではなく、「白河の関」と呼ばれる、古代の “関所” を意味しているそうな。なんでも「みちのくの玄関口」とも言われたそうで……。

もうひとつ、豆知識。今回の蕎麦『白河 関のそば』を作っている「あらい屋製麺所」は、そばだけではなく、うどん、きしめん、そうめん、冷麦、ラーメン、茶そば、よもぎそば……など、数々の麺を作る会社らしい。


事前情報はそのくらいにして……


デカい鍋にタップリのお湯を沸かし……


7〜8分ゆでて……


完成。



して、そのお味は──


う〜む。もう150束も干し蕎麦を食べ続けていると、「茹で上がり」の時点で、なんとなくだが「先」が見えたりもする。この蕎麦の場合は、茹で上がりの時点で「立ち蕎麦っぽい蕎麦」みたいな印象があった。

触った感触も立ち蕎麦風。食べてみても、それは変わらず。非常にオーソドックスな「立ち蕎麦の蕎麦」に極めて近い。

よって、「家そば」か「外そば」かで言うなら「立ち蕎麦」なので「外」だけど、厳しめのジャッジをするなら「家」かなぁ……と思う。

なおこの蕎麦、「冷」で食べるよりも濃いめのつゆと共に「温」で食べた方が良いと思う。ネギをたっぷり入れて。かき揚げなんか入れたりしたら合いそうな蕎麦である。「かけそば」や「わかめそば」も良いだろう。

ホカホカの湯気と向かい合いながら、冬場に食べたい蕎麦かも知れない。


執筆:干し蕎麦評論家・GO羽鳥
Photo:RocketNews24

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