公明党・山口代表が風評被害を助長する問題発言

アゴラ 言論プラットフォーム

こんにちは、音喜多駿(日本維新の会 参議院議員 / 東京都選出)です。

いつも知的で慎重な印象のある公明党・山口那津男代表が、らしからぬ迂闊で不見識な発言をされたことが波紋を広げています。

公明・山口代表「海水浴期は避けるべき」 原発処理水の海洋放出に
https://www.asahi.com/articles/ASR725HZ9R72UTFK004.html

これは科学的根拠をまったく無視した典型的な「お気持ち」であり、まったく容認できない発言であると断じざるを得ません。

SAKISIRUが記事にまとめているように、各界からは早速懸念や批判の声が続出しています。

海水浴シーズンを「お気持ち」で避けるべきなら、なんで漁業シーズンは避けなくていいのか説明がつきませんし、そんなことをしたら「やはり人体には有害なのだ」という誤った認識をさらに助長するだけです。

手厳しいコメントもありますが、「海水浴シーズンを避けて」のように目先のことだけを考えて処理水について誤ったイメージを流布することは、人に寄り添うようで実はもっとも多くの人を傷つける行為です。

野党からこうした声が出るならまだしも、公明党は与党の一角ですから、政府方針を支えなければいけない立場のはず。

風評被害を防ぐために丁寧な対応を、という考え自体は誰もが一致しています。だからこそ、このような迂闊な発言は厳に慎まなければなりません。

自民党議員からも厳しい声が上がっていると仄聞しますが、政府としてもしっかりこの発言に申し入れを行い、公明党からも発言の撤回・修正などが適切になされることを望むものです。

科学的根拠に基づいた処理水の迅速な対応については、引き続き政府の方針を後押しし、足らざる風評被害対策について提案をしてまいります。

それでは、また明日。

公明党山口那津男代表 NHKより


編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会)のブログ2023年7月2日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。