Google広告はもっと顧客向けに改善すべきという提言

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Googleはデジタル広告業界において支配的な立場にあり、欧州委員会が独占禁止法についての調査の予備的見解として広告事業を売却すべきと警告するほどの状況にあります。これについて「Googleは広告主のコスト削減にほとんど取り組んでいない」として、ブログプラットフォーム・simpleblog.aiが改善を呼びかけています。

Google Ads can do more for its customers – simpleblog.ai
https://simpleblog.ai/blog/google-ads-can-do-more-for-customers/


Googleのデジタル広告に対する不満として、広告掲載スペースを提供する媒体を多数所有しているアメリカ最大の新聞社・Gannettの場合は「Googleは広告費を搾り取っている」として訴訟にまで踏み切っています。

アメリカ最大の新聞社GannettがGoogleを訴える、「Googleが広告費を搾り取っている」との見解 – GIGAZINE


simpleblog.aiは、Google広告が広告主の出稿コストを抑える構造になっていないため、予算の限られた広告主が戦える場ではなくなっているとして、費用対効果の高いソリューションを広告主に提供するため対策が必要だと提言しています。


提言の1つ目は、広告表示の適切化です。

具体的には、Google検索で「monday」と検索したとき、イスラエルでは、検索結果の一番上に「monday.com」という、イスラエルの企業が販売する同名ビジネス管理ツールの公式サイトが表示されるのですが、検索結果上部にあるスポンサー広告欄に同社が出稿している広告も表示されることを挙げています。

以下がそのスクリーンショット。まずスポンサー広告としてmonday.comが表示され、続いて検索結果としてmonday.comが再び表示されています。


これは、monday.comからすると、競合がいないため検索結果の一番上に表示される状態にもかかわらず、広告は表示されているので料金は請求されるという状態です。

simpleblog.aiは、こうした状況であれば本来はmonday.comの広告は表示されないようにして不要な費用が発生しないようにすべきで、「それでも表示したい」という広告主のために選択肢を設ける形がいいと述べています。

2点目は広告主からもたびたび指摘されている「入札の透明性」です。Google広告の入札は極めて不透明で、ページ上のどの位置に広告を表示されるのかに利用される「広告ランク」の影響を与える要因が伏せられているため、広告主は本来あるべき入札価格や広告オークションでの競争力を測定できず、これが原因で入札戦略を最適化することができません。

simpleblog.aiは、入札情報が公開されれば広告主はより多くの情報に基づいた意思決定ができるようになり、キャンペーン効果を適切に評価して、データに基づいて入札を調整し望ましい結果を得られるはずだと主張しています。

3点目は、そもそもGoogle広告が複雑であるということです。例えば、広告キャンペーンには設定可能な目標が複数存在するのですが、その違いはGoogle広告の専門家にでも聞かないとわからないレベルで、中小企業にとっては時間とお金を無駄にするだけのものとなっているとsimpleblog.aiは指摘しています。

なお、2023年4月に発表された2023年度第1四半期の決算報告で、Googleの広告収益は2四半期連続で減少していることが報告されています。

Googleの広告収益とYouTubeの収益がさらに減少、一方でクラウド事業のGoogle Cloudはついに黒字に転じる – GIGAZINE


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