スマホは毎日使うものだからこそ、バッテリーの消耗が気になりますよね。また放電状態になってしまったり、水濡れなどが起きた際にもバッテリー交換の必要性が気になるはず。
バッテリーの持ちが悪くなったら、バッテリー交換を検討する必要があります。しかし、バッテリー交換にはどれくらいの費用がかかるのか、どこで交換すればいいのかわからない方もいるのではないでしょうか。この記事では、スマホのバッテリー交換に関する情報をまとめてご紹介します。
【目次】
スマホのバッテリー寿命と交換のタイミング
バッテリー交換のサイン
スマホのバッテリーを交換する前に知っておくべきこと
スマホのバッテリー交換の方法と費用
【iPhone】Apple社のバッテリー交換サービスの費用
スマホを修理に出す際の注意点
バッテリー交換ではなく買い替えを考える際の費用比較
まとめ
スマホのバッテリー寿命と交換のタイミング
スマホのバッテリーは、一般的に約2~3年が寿命と言われています。しかし、充電回数や電池の温度上昇などによっても消耗速度が異なります。充電回数は約500回で寿命が来ると言われており、充電容量が購入時の半分程度になったら、寿命が近づいているサインです。
【iPhone】バッテリーの状態を確かめる方法
iPhoneでバッテリーの状態を確かめる方法は以下の通りです。
まず設定アプリを開きます。
【Android】バッテリーの状態を確かめる方法
Galaxy シリーズ
【1】「設定」アプリを起動します
【2】「端末情報」をタップします
【3】「バッテリー情報」をタップします
【4】「バッテリー性能」に現在のバッテリーの状態が記載されています。
AQUOS シリーズ/ Xperia シリーズ
【1】「設定」アプリを起動します
【2】「システム」をタップします
【3】「端末情報」をタップします
【4】「電池性能表示」もしくは「電池製造情報」をタップすると、現在のバッテリーの状態が記載されたポップアップが表示されます。
バッテリー交換のサイン
スマホのバッテリー交換のタイミングを見極めるには、バッテリーの状態に注意することが必要です。バッテリーが劣化していると、以下のようなサインが現れます。
バッテリーが膨張している
スマホのバッテリーが膨張していると、スマホの背面がふくらんだり、画面が浮いたり、ひび割れたりすることがあります。これは、バッテリー内部でガスが発生して圧力が高まったためです。バッテリーが膨張すると、スマホの基盤や画面にダメージを与えたり、破裂したりする危険性があります。
端末のバッテリー情報に劣化のメッセージが表示されている
上記で紹介した方法でバッテリーの状態を確かめた際、エラーメッセージが表示されていることも交換サインのひとつです。
(画像引用元:「Apple」公式サイトより)
バッテリーの減りが早い
スマホのバッテリーが劣化すると、充電の持ちが悪くなります。フル充電から電池切れまでが早くなったり、充電中に急激に減ったりすることがあります。
スマホが異様に熱くなる
スマホは使用中に熱を発しますが、通常は適度に冷却されます。しかし、バッテリーが劣化すると、発熱量が増えて冷却能力を超えてしまうことがあります。アプリを起動するとスマホの裏側や画面が熱くなったり、充電中に発熱することもあり、危険です。
スマホのバッテリーを交換する前に知っておくべきこと
実際にスマホのバッテリー交換をする前に、バッテリー交換は自分でできるのか、スマホ保険やキャリアの保証は「バッテリー交換」も対象なのかを把握しておきましょう。
バッテリー交換は自分でも可能?
結論から述べると、スマホのバッテリー交換は自分で行うことも可能です。とはいえバッテリー交換キットなども販売されていますが、おすすめできません。
バッテリー交換には高度な技術や知識が必要で、間違えるとスマホ本体を壊したり、火傷や感電などの危険があります。また、自分で交換した瞬間にメーカーやキャリアの保証が無効になる場合が多く、修理サービスを受けられなくなります。そのため、バッテリー交換は自分で行わずに、正規の修理ショップに依頼することをおすすめします。
スマホ保険やキャリアの保証は「バッテリー交換」も対象?
スマホ保険やキャリアの保証が「バッテリー交換」に対応しているかどうかはキャリア、保険会社によって異なります。
(画像引用元:「Mysurance」公式サイトより)
スマホ保険は、故障や紛失・盗難・水没などの事故に対して補償するサービスです。ただし、すべてのスマホ保険がバッテリー交換をカバーしているわけではありません。また、加入しているプランや契約期間によっても負担金額や条件が異なります。そのため、自分が加入しているスマホ保険の内容を確認しましょう。
同様にキャリアの保証も、すべてのキャリアがバッテリー交換に無償で対応しているわけではありません。
総じてバッテリー交換を行う場合には、その費用などは自費になるケースが多いと考えてください。ただし、iPhoneの場合かつ「AppleCare+」に加入している場合はバッテリー交換が無償。AppleCare+については後半でより詳しく触れます。
スマホのバッテリー交換の方法と費用
スマホのバッテリー交換をする場合の費用の目安について、キャリア、メーカー、修理専門店の3つに分けてご紹介します。
キャリアでの交換費用
キャリアでのバッテリー交換は、契約しているキャリアのショップやオンラインサービスで申し込むことができます。 ただし、キャリアによっては店頭での修理を行っていない場合や、郵送での修理を受け付けていない場合もあります。 また、キャリアで加入している補償サービスによっても、費用や対応範囲が異なります。
キャリアでのバッテリー交換費用は、以下の表の通りです。
キャリア | 補償サービス | 費用(税込) |
ドコモ | ケータイ補償サービス |
iPhone・iPad以外 iPhone・iPad |
au | 故障紛失サポート | 1回目 au契約が25カ月以上の方 3,300円 au契約が25カ月未満の方 5,000円 |
ソフトバンク | あんしん保証パックプラス (あんしん保証パック) |
上限4,950円 |
楽天モバイル | スマホ交換保証プラス (スマホ交換保証) |
補償対象外 |
補償サービスに加入していない場合や、補償対象外の場合は、機種や状態によって費用が異なります。 一般的には8,000円から16,000円程度となります。
【Androidスマホ】メーカーでの交換費用
メーカーでのバッテリー交換は、製造元のメーカーに直接依頼する方法です。 この方法は、購入から1年以上経過して製品保証が切れた場合や、キャリアで対応してもらえない場合に有効です。 基本的には配送修理となりますが、一部機種は店舗で即日修理できる場合もあります。
メーカーでのバッテリー交換費用は、以下の表の通りです。
メーカー | 費用(税込) |
SHARP(AQUOSシリーズ) | 8,140円~9,240円 |
SAMSUNG(Galaxyシリーズ) | 8250円~12,650円 |
Google(Pixelシリーズ) | 1480円~16280円 |
修理専門店での交換費用
修理専門店でのバッテリー交換とは、スマホの修理に特化した店舗に依頼する方法です。 この方法は、キャリアやメーカーで対応してもらえない場合や、即日修理を希望する場合に有効です。 また、費用も比較的安く済む場合が多いです。
実際にかかる費用はお店や機種によって異なりますが、5,000円~10,000円程度です。
【iPhone】Apple社のバッテリー交換サービスの費用
AppleCare+はサブスクリプション型の保証サービスで、月額費用は以下の通りです。それほど高額ではないため、iPhone購入時にセットで保証を申し込むのも良いでしょう。
月払い(税込) | 2年間一括払い(税込み) | |
iPhone 14 Pro, iPhone 14 Pro Max | 1,480円 | 29,800円 |
iPhone 14 Plus | 1,350円 | 26,800円 |
iPhone 14, iPhone 13, iPhone 13 mini, iPhone 12 | 1,180円 | 23,400円 |
iPhone SE(第3世代) | 580円 | 11,800円 |
AppleCare+に入っていない場合、単発でバッテリー交換を有償申し込みすることも可能です。費用はApple公式サイトからおおよその額を見積もることができます。
スマホを修理に出す際の注意点
スマホを修理に出す際には、以下の注意点を押さえておくと良いでしょう。
・データのバックアップを取る:修理に出す前に、連絡先や写真、メールなど重要なデータをSDカードやクラウドなどに保存しておくことが必須です。修理中や修理後にデータが消えたり初期化されたりする可能性があります。
・おサイフケータイやSIMカードを取り出す:おサイフケータイやSIMカードは、個人情報や残高などが入っているため、修理中に紛失や流出するリスクがあります。代替機がある場合は、取り出して移し替えておくことが安心です。
・修理費用や期間を確認する:修理費用や期間は、依頼する業者や故障内容によって異なります。事前に見積もりを取ったり、修理内容や保証期間などを明確にしておくことが重要です。また、修理中に代替機が必要な場合は、貸し出しサービスがあるかどうかも確認しましょう。
バッテリー交換ではなく買い替えを考える際の費用比較
バッテリー交換ではなく、スマホ自体を買い替えることも選択肢のひとつ。たとえば修理代が数万単位になったり、古いスマホを何年も利用しているといった場合は買い換えた方が費用対効果が良いと言えるでしょう。
まとめ
充電の減りが異常に速い、スマホの異様な発熱などのサインが現れた場合には、バッテリーが劣化している証拠ですので、早めにバッテリーの交換を検討しましょう。保険や補償サービスに加入している場合には、保証内容にバッテリー交換が含まれるかどうかを確認し、対象外の場合には、製造元のメーカーもしくは修理専門店に依頼を行ってください。費用や修理内容を比較したうえで買い替えすることも選択肢の1つです。
※サムネイル画像(Image:Masarik / Shutterstock.com)