月20GB以上で選ぶ格安SIMランキング【2023年6月最新版】

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ドコモの「ahamo(アハモ)」は月20GB+月5分無料通話付で月額2,970円と格安です。しかし、スマホで動画サイトなどを見る人は20GBでは足りず、データ通信量をあとから追加して意外と割高になってしまうことがありますよね。そこで気になるのが「格安SIM」です。果たして月20GB以上の格安SIMはどのくらい安くなるのでしょうか? そこで今回は、2023年6月時点で月20GB以上の格安SIMはどこがお得なのか解説します。

【目次】

月20GB以上のプランでも格安SIMのほうが安くなるの?− 結論は意外なことに!
格安SIMなら月20GBで月額2,000円以下!
月20GBを超えると格安SIMは割高に!
格安SIMなら低速度で無制限プランという選択肢もアリ!
実は無制限なら大手キャリアのプランも視野に入ってくる!
まとめ

月20GB以上のプランでも格安SIMのほうが安くなるの?− 結論は意外なことに!

ドコモのahamo(アハモ)をはじめ、auのpovo2.0(ポヴォ)、ソフトバンクのLINEMO(ラインモ)などは、月20GBで3,000円前後と格安な料金でスマホを利用できます。

でも、自宅にWi-Fiがなくスマホのデータ通信だけでYouTubeやNetflixといった動画サイトを視聴していると、月20GBではまったくデータ通信の容量が足りないでしょう。

そこで注目されるのが「楽天モバイル」です。楽天モバイルは月20GBまで月額2,178円、20GBを超えると無制限となり、月額3,278円と圧倒的な安さを実現しています。

これまで楽天モバイルは、回線の繋がりにくさが不安視されていましたが、23年6月より「Rakuten最強プラン」を投入し、auのローミングの利用制限が撤廃されました。

これにより、最悪でもau回線に無制限で接続できるため、楽天モバイルの人口カバー率はいきなり99.9%となったのです。詳しくはこちらの記事をご確認ください。

それならもう「月20GB以上のプランは楽天モバイルで決まりじゃん!」と思う人もいるでしょうが、どうしても楽天モバイル回線に不安があるという人もいるでしょう。

そのような人は、月20GB以上の格安SIMも検討してみてはいかがでしょうか?

格安SIMはドコモやauなどの大手キャリアの回線を借りて独自プランを提供しており、月20GBプランなら2,000円を切る場合もありますし、月50GBや月100GBのプランも用意されています。

ほかにも、格安SIMには通信速度を極端に落とし、1.5〜3Mbpsで「容量無制限」で利用できるプランや、特定のコンテンツのデータ通信量をカウントしない「カウントフリー」を導入している格安SIMもあるのです。

そこで今回は、大手キャリアの格安プランや楽天モバイル、格安SIMなどをすべて検討し、スマホで月20GB以上利用する人が得するのは、いったいどれなのか検討してみますが、その結果は意外なものでした。

■大手キャリア&格安プラン比較(音声プラン)

メーカー 楽天モバイル ahamo LINEMO povo2.0
データ容量 Rakuten UN-LIMIT VII ahmao スマホプラン 20GB(30日間)
回線 楽天モバイル ドコモ ソフトバンク au
20GB 2,178円 2,970円 2,728円 2,700円(30日間)
30GB        
40GB        
50GB        
100GB   4,950円(80GB追加)    
無制限 3,278円      
データ追加   1GB/550円 1GB/550円 1GB/390円(7日間)
かけ放題 15分かけ放題 かけ放題 5分かけ放題 5分かけ放題
1,100円 1,100円 550円 550円
注意点 RakutenLink利用で国内通話無料 基本料金に月5分無料通話分が含まれる LINEがカウントされないギガフリー 基本料は無料、20GBは30日有効のトッピング
メーカー イオンモバイル IIJmio J:COM MOBILE NUROモバイル
データ容量 さいてきプランMORIMORI ギガプラン データ盛 NEOプラン
回線 ドコモ/au ドコモ/au au ドコモ/au/ソフトバンク
20GB 1,958円 2,000円 2,178円 2,699円
30GB 3,050円   2,780円  
40GB 4,158円     3,980円
50GB 5,258円      
100GB        
無制限        
データ追加 1GB/528円 1GB/220円 1GB/330円 1GB/550円
かけ放題 5分かけ放題 通話定額5分+ 5分かけ放題 5分かけ放題
550円 500円 550円 490円
注意点        
メーカー HISモバイル LIBMO LinksMate
データ容量 自由自在290プラン なっとくプラン 音声通話+SMS+データ通信
回線 ドコモ ドコモ ドコモ
20GB 2,190円 1,991円 2,970円
30GB   2.728円 3,905円
40GB     4,840円
50GB 5,990円   5,500円
100GB     8,305円
無制限      
データ追加 1GB/200円 1GB/330円 1GB/550円
かけ放題 5分かけ放題 5分かけ放題 10分かけ放題
500円 550円 935円
注意点      

※楽天モバイル「Rakuten UN-LIMIT VII」は従量制のワンプラン
※「ahamo」はdカードゴールド払いで+月5GB増量される
※「ahamo」と「LINEMO」は20GB超過後1Mbpsで無制限通信可能
※J:COM MOBILEの「データ盛」はJ:COMサービス加入者のみが適用される
※NUROモバイルの「NEOプラン」と「NEOプランW」は年間15GBが別途付与される
月20GB以上で大手キャリアの格安プランや楽天モバイル、格安SIMの料金を比較してみました。格安SIMなら月20GBで2,000円前後と格安ですが、月20GBを超えると楽天モバイルやahamoの100GBくらいしか選択肢がなくなってしまいます(表は各公式サイトを元に筆者が作成)

(Image:ahamo.com) ahamoの100GBは、基本プラン20GB(月額2,970円)に80GBのデータ追加オプション(月額1,980円)を追加して月額合計4,950円になります。これは格安SIMと比較してもかなり安い水準です(画像はahamo公式サイトより転載)

●ahamo「料金・データ量」→こちら

(Image:network.mobile.rakuten.co.jp) 楽天モバイルは月20GBまで月額2,178円、20GB超で無制限になり月額3,278円と驚くべき安さです。しかも、23年6月からは人口カバー率が99.9%とライバルと同じになりました(画像は楽天モバイル公式サイトより転載)

●楽天モバイル「 Rakuten UN-LIMIT VII(料金プラン)」→こちら
●LINEMO「料金」→こちら
●povo2.0「料金プラン」→こちら

格安SIMなら月20GBで月額2,000円以下!

それでは格安SIMの月20GBプランをチェックしてみましょう。

大手キャリアが提供するahamo、povo2.0、LINEMOは、いずれも20GBで月額3,000円弱ですが、格安SIMなら2,000円前後のプランが多数用意されています。

たとえば、イオンモバイル「さいてきプランMORIMORI」は月額1,958円。LIBMO(リブモ)の「なっとくプラン」は月額1,991円と、2,000円を切る低価格で提供されています。

●イオンモバイル(公式)は→こちら

(Image:aeonmobile.jp) 日本全国のイオンで申し込めるイオンモバイルの「さいてきプランMORIMORI」は月20GBで月額1,958円という安さ。月30GB〜月50GBまで大容量プランも用意されています(画像はイオンモバイル公式サイトより転載)

LIBMOはあまり聞きなれない会社かもしれませんが、LIBMOを提供するのは静岡県を中心にエネルギーやケーブルテレビ、情報通信サービスなどを提供する上場企業「TOKAIコミュニケーションズ」です。

●LIBMO(公式)は→こちら

2022年12月からは、全国のドコモショップでも一部プランが取り扱われていますので、安心して利用できるでしょう。詳しくはこちらの記事をご覧ください。

(Image:libmo.jp) LIBMOは月20GBで月額1,991円、月30GBで月額2,728円と大容量プランも格安で提供されています(画像はLIBMO公式サイトより転載)

また、月20GBプランではIIJmio(アイアイジェイミオ)の「ギガプラン」が月額2,000円ジャスト、J:COM MOBILEの「データ盛」はJ:COMのサービス利用者限定ですが月額2,178円、HISモバイルの「自由自在290プラン」も月額2,190円と格安です。

●IIJmio(公式)は→こちら

(Image:iijmio.jp) 格安SIM大手のIIJmioの「ギガプラン」は2,000円ポッキリでeSIMも同価格になります。また「IIJmioひかりのセット割」で月額660円引きになるのにも注目してください(画像はIIJmio公式サイトを筆者が加工して転載)

●J:COM MOBILE(公式)は→こちら
●HISモバイル(公式)は→こちら

月20GBを超えると格安SIMは割高に!

月20GBのプランでは、格安SIMのほうがかなり安くなることがお分かりいただけたと思いますが、実は、月20GB以上のプランを用意している格安SIMは極端に少なくなります。

しかも、イオンモバイルの「さいてきMORIMORI」で月50GBが月額5,258円、「LinksMate(リンクスメイト)」が月50GBで月額5,500円、HISモバイルが月50GBで月額5,990円と、あまりお得感はありません。

その点、ahamoでは基本の20GBに80GBのデータ通信量を追加して100GBにしても月額4,950円と格安です。また、楽天モバイルは20GBを超えると無制限で月額3,278円ですので、月20GB以上使いたい人はこの2択になると思います。

ただし、格安SIMは料金だけで比較できない要素もあります。たとえば「LinksMate」はゲーマーに特化した格安SIMで、月100MB〜1TB(1,000GB)まで114プランも用意されています。

料金はさほど安くありませんが、最大の特徴は、ゲームやSNS、動画サイトなどのコンテンツのデータ通信量がカウントされない「カウントフリーオプション」が月額550円で追加できること。

もし、スマホでゲームをプレイしたり動画をたくさん見るために大容量プランを契約しているなら、カウントフリーオプションに加入することで、さらに安いプランに変更できるため、結果的にスマホの料金が安くなる可能性があります。

LinksMateの公式サイトによるとゲームなどで消費される10GBのデータ通信費が1GB(1/10)になる場合もあるそうなので、ゲームやSNS、動画サイトなどでデータ通信量を消費している人は、ぜひ一度検討してみてください。

■LinksMateのカウントフリー対象

【ゲーム】アークナイツ/アイドルマスター/アズールレーン/あんさんぶるスターズ!/ウマ娘/刀剣乱舞/にゃんこ大戦争/妖怪ウォッチなど多数
【コンテンツ】ABEMA/AWA/サイコミ/ニコニコ動画/pixivコミック/DMM GAMES/Mirrativ/U-NEXTなど
【SNS】Instagram/Twitter/Facebook

(Image:linksmate.jp) LinksMateによると、ゲームやSNS、動画サイトなどのデータ通信がカウントされない「カウントフリー」によって、90%以上のデータ通信量が削減されるそうです(画像はLinksMate公式サイトより転載)

●LinksMate(公式)は→こちら

格安SIMなら低速度で無制限プランという選択肢もアリ!

ここまでは高速回線での料金プランを比較してみましたが、実は格安SIMには通信速度を1.5〜3Mbps程度の低速に抑える代わりに、データ通信量が無制限になるプランを提供しているのをご存じでしょうか?

その代表格が「mineo(マイネオ)」です。mineoには高速回線で月定額の「マイピタ」のほかに、速度制限あり(低速)で無制限の「マイそく」の2つのプランが用意されています。

「マイそく」は、月〜金曜の12〜13時に通信速度が制限されますが、最大1.5Mbpsの「スタンダード」は月額990円、最大3Mbpsの「プレミアム」は月額2,200円で利用できます。

イオンモバイルやIIJmioなどの回線速度は下り最大1,288Mbpsなのに、1.5Mbpsや3Mbpsで大丈夫なの? と不安に思う人も多いでしょう。

確かにこの速度では、YouTubeやNetflixなどで1080pの高画質で再生するのはコマ落ちしてしまいますが、720p以下に画質を落とせば動画をスムーズに再生できます。

とくに5インチ以下の小さい画面のスマホで動画を見るのであれば、720p以下でも画質が悪いと感じることはないでしょう。

これなら、データ通信量を気にせずいつでも快適に動画サイトも視聴できるので、スマホの料金を大幅に節約することも可能ですよ!

●mineo(公式)→こちら

(Image:mineo.jp) mineoの「マイそく」は最大1.5Mbpsの「スタンダード」が月額990円、最大3Mbpsの「プレミアム」が月額2,200円です。どうしても高速回線が必要なときは、1回330円の「24時間データ使い放題」を追加することも可能となっています(画像はmineo公式サイトより転載)

実は無制限なら大手キャリアのプランも視野に入ってくる!

ここまでは、大手キャリアの格安プランや格安SIMの話をしてきましたが、実は高速な無制限プランで考えると、大手キャリアのプランも視野に入ってきます。

たとえば、ドコモの「5Gギガホプレミア」はデータ無制限の5G向け定額プランで月額7,315円ですが、みんなドコモ割(3回線以上)で1,100円、ドコモ光セット割で1,100円、dカードお支払割で187円割引きされるため、実質料金は月額4,929円まで下がるのです。

もちろん、条件をクリアできる人は限られるでしょうが、すべての割引を適用できるようなら、実はahamoの100GBよりもお得に利用できることは覚えておきましょう。

●ドコモ「5Gギガホ プレミア」→こちら

(Image:docomo.ne.jp) 月額7,315円で5Gが無制限で使い放題になる「5Gギガホ プレミア」。3つの割引がすべて適用できると、月額4,928円で済む。これはかなりお得でしょう(画像はドコモ公式サイトより転載)

ちなみに、auでも同じような使い放題プラン「使い放題 MAX 5G」が月額7,238円で用意されていますが、「家族割プラス(3人以上)」「auスマートバリュー」「au PAY カードお支払い割」適用で、月額4,928円まで安くなります。

●au「使い放題 MAX 5G」→こちら

(Image:au.com) 月額7,238円で使い放題になるau「使い放題 MAX 5G」は、「家族割プラス(3人以上)」「auスマートバリュー」「au PAY カードお支払い割」適用で、月額4,928円まで安くなります(画像はau公式サイトより転載)

ソフトバンクでも月額7,238円で使い放題になる「メリハリ無制限」が提供されていますが、やはり、家族3人加入、SoftBank光・Air加入で、最大月額4,928円まで割り引きされます。

●ソフトバンク「メリハリ無制限」→こちら

(Image:softbank.jp) ソフトバンクの使い放題プラン「メリハリ無制限」は月額7,238円ですが、家族3人加入、SoftBank光・Air加入で月額4,928円まで安くなります(画像はソフトバンク公式サイトより転載)

まとめ

いかがでしょうか? 月20GBプランは格安SIMのほうがLINEMOやahamoよりもお得に利用できますが、月20GBを超えてくると格安SIMは厳しくなり、実はahamoの100GBがいちばんお得だったりします。

もちろん、楽天モバイルでは無制限でも月額3,278円なので、やはり圧倒的な安さであることが再確認できました。しかも、人口カバー率99.9%になったことで今後は回線の不安もないでしょう。

とはいえ、無制限プランでは大手キャリアの超高速5G使い放題プランが、条件をすべてクリアできれば月額5,000円以下で利用できますので、回線の速度や安定性を重視するなら、多少割高でも大手キャリアの5Gを選ぶのもアリかもしれません。

また、LinksMateのようにゲームや動画サイトがカウントフリーになる格安SIMを利用すれば、数十GB単位でデータ通信量を削減できる場合もあります。

さらに、回線速度は1.5〜3Mbpsと遅くても無制限利用ができるmineoのマイそくを利用すると、スマホの料金をグッと安くできますので、今回紹介したプランのなかから、自分の生活スタイルにフィットするものを探してみてください。

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