文字と行間の大きさを最適化することでリンククリック数やPVなどの指標を向上させたYahoo! JAPANの取り組みを紹介するエントリが関係者の間で話題だ。
Yahoo! JAPAN Tech Blogに掲載されたこのエントリは、スマホサイトにおける文字と行間の大きさの最適解を検証するために同社が行った実験についてまとめたもの。予備実験を通じて得られた知見をYahoo!ニュースに反映させてABテストを実施したところ、初期離脱の抑制と読む意欲を継続させる効果が確認され、さらにこれらの結果を受けた別の実験では、リンククリック数が有意に増加し、全体のPVも有意に増加するという結果に。同社は文字と行間の大きさを踏まえて細かいチューニングを行うことで、さまざまな指標を総合的に向上させられることが確認されたとし、「読みやすさはKPIに貢献する可能性があり、デザインとサービスを改善する一つのアプローチを示せたのではないかと考えています」とコメントしている。この実験で最適解とされた「文字17px✕行間1.6」はあくまでもYahoo!ニュースが前提で、どのウェブサイトでも通用するとは限らないが、ウェブサイトの制作者および管理者にとっては、実に興味深い結果だ。内容はかなりのボリュームがあるので、詳細はリンク先のページで全文を見てほしい。
